NZ/円、短期は“強気”。中期も“やや強気”へ。
5/18に発表されたNZ1-3月期の卸売物価指数は前期比+0.3%と前回の+0.9%から低下しましたが、為替相場には影響がありませんでした。また、19日に発表された4月の貿易赤字は前月の▼19億5800万NZドルから▼14億1300万NZドルに縮小しましたが、これにも市場は反応しませんでした。今週は米債務上限引き上げ交渉を巡って思惑が交錯しましたが、18日にはマッカーシー下院議長が合意に楽観的な見解を示したこと、雇用関連の指数が良かったことなどからリスク回避の動きも後退し、金利も上昇傾向を強めてドル全面高、円は独歩安の展開となっています。NZドルは対米ドルで弱含み、対円では上値トライの動きが強まっています。
チャートを見ると、日足は昨年12月に付けた88.17を基点として上値を切り下げる流れから上抜けた位置で推移しており、短期トレンドは強い状態を維持しています。また、日足の上値抵抗が86.40-50にありますが、これを上抜けて終えれば2020年3月に付けた59.51を基点とするサポートラインの上に実体を戻して上値余地がさらに拡がり易くなります。日足の上値抵抗は86.40-50,87.00-10,87.70-80に、下値抵抗は85.80-90,85.00-10,84.10-20にありますが、84円を割り込んで終えた場合は下値リスクが高くなります。21日、120日、200日移動平均線は84.24,83.85,84.30に位置しており、短期トレンドは“NZ強気”の流れにあります。
一方直近の週足は小陰線で終えていますが、下げエネルギーの強いものではなく。3月に付けた80.44を基点として下値を切り上げる流れを維持しています。今週は週初の寄付きを安値として反転、上昇に転じています。現状は2020年3月に付けた59.51を基点とする長期的なサポートラインを上抜けきれていませんが、86.50超えで越週した場合はこのサポートラインを上抜けた反動で一段の上昇に繋がり易くなります。週足の上値抵抗は86.40-50,86.80-90,87.40-50に、下値抵抗は85.90-00,84.10-20にあります。31週、62移動平均線は84.25と84.22にあり、中期トレンドは“NZやや強気”に変化し始めています。
5/18現在、31週移動平均線は84.25に、62週線は84.22にあり、強い下値値抵抗として働いている。
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.07.27
南アランド円週報:『約1カ月半ぶり安値更新後に持ち直す展開。上昇トレンドの再開に期待』(7/27朝)
南アランドの対円相場(ZARJPY)は、7/11に記録した高値8.98円をトップに反落に転じると、今週後半にかけて、約1カ月半ぶり安値となる8.20円まで急落しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.07.27
トルコリラ円週報『ムーディーズによる格上げやトルコ中銀のタカ派姿勢継続がリラを下支え』(7/27朝)
トルコリラの対円相場は、7/3に記録した高値4.99円をトップに反落に転じると、今週後半にかけて、約4カ月ぶり安値となる4.59円まで急落しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.07.27
来週の為替相場見通し:『日米金融政策イベント通過後のドル買い・円売りトレンド再開を想定』(7/27朝)
ドル円は7/3に記録した約38年ぶり高値161.99をトップに反落に転じると、今週後半にかけて、一時151.94まで急落しました
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:橋本 光正
2023.05.22
N$シカゴポジション(23/5/22)
先週締日までの4通貨は、NZドルを除き、従来のシカゴの相場観通りにポジションを積み上げました。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:橋本 光正
2023.05.15
N$シカゴポジション(23/5/15)
先週締日までの4通貨は、円を除いて、従来のシカゴ相場観通りにポジションを積み上げました。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。