【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、午後、時間外取引で米二年債利回りが低下したことから、じりじりとしたドル売りの地合いとなった。海外市場では、欧米の金融不安が世界的な金融危機に広がる可能性は低いとの見方から、ドル買い戻しが進み、133円台手前までドルは買われた。ただ、具体的に市場が好転するようなニュースが無かったほか、「年度末要因」ともみられる需給が原因のため積極的なドル買いは見られず、東京市場ではドル買いが一服。東京時間の14時以降、米2年債利回りが4.12%から4.08%まで利回りが縮小したこともあり、ドルは132円台半ばまで押し戻された。
なお、日経平均は配当落ちということもあり4日ぶりの反落となったが、引けにかけては下げ幅を縮小。配当落ち分が約250円だったことも考慮すると、株式市場はしっかりとした推移となった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:132円65銭
高値:132円80銭
安値:132円41銭
終値:132円45銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:143円85銭
高値:143円91銭
安値:143円50銭
終値:143円60銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:88円69銭
高値:88円75銭
安値:88円40銭
終値:88円74銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:163円18銭
高値:163円35銭
安値:162円99銭
終値:163円21銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:27827円89銭
高値:27876円38銭
安値:27630円55銭
終値:27782円93銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
18時00分、欧、景況感、前回:99.7、市場予想:99.9
21時00分、独、消費者物価指数(CPI)(前月比)、前回:0.8%、市場予想:0.6%
21時00分、独、消費者物価指数(CPI)(前年比)、前回:8.7%、市場予想:7.3%
21時30分、米、実質GDP(前期比年率)、前回:2.7%、市場予想:2.7%
21時30分、米、失業保険継続受給者数、前回:169.4万件、市場予想:169.3万件
21時30分、米、新規失業保険申請件数、前回:19.1万件、市場予想:19.5万件
25時00分、ス、メクラー・スイス中銀理事、モーザー・スイス中銀代理政策委員がスイス中銀主催イベントに出席
25時45分、米、バーキン・リッチモンド連銀総裁がイベントにて講演
25時45分、米、コリンズ・ボストン連銀総裁がイベントにて講演
26時00分、米、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁がタウンホールMTGに参加
未定:米、バイデン大統領、ブリンケン国務長官、イエレン財務長官らが米民主主義サミットに出席
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、拡大するバンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後、少し反発している。上値抵抗ラインと考えていた日足の一目均衡表の雲下限(132円31銭)を上回ったことから、今後は雲下限が下値保持ラインとなる可能性はある。明日31日に雲のねじれが生じることもあり、3月上旬以降、続いていたドル売りが転換するか注目したい。
昨日、陽線が示現したことから、目先、20日MA(133円39銭)を突破できるかもポイントとなる。20日MAは徐々に切り下がってくることから、明日の雲のねじれ発生のタイミングはより注目と考える。
今晩の海外市場は、米連銀総裁3名が様々な箇所で講演を行うことから、要人発言がトレードチャンスとなろう。時間外取引では、米2年債利回りが4.03%台まで縮小していることから、ドルの上値は重い。一方、米連銀総裁から「金融システム」に対して安心感を与え、かつ「米利上げ期待」を刺激するような発言があった際、ドル買い戻しは加速すると考える。足元、金融システムに対する不透明感は徐々に払拭されつつあるので、ドル強めの地合いを期待したい。
なお、米2年債利回りのヒストリカルボラティリティ(10日間)は、60%まで低下しているが、昨年10月から今年3月初旬の20−40%と比較するとまだ高い水準である。今晩の要人発言をきっかけとした米2年債利回りの動向には引き続き注目だ。
今晩の海外市場での上値メドは、20日MAが位置する133円39銭、下値メドは心理的な節目でもある132円00銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.09.07
南アランド円週報:『リスクオフ再開で反落も下値余地は限定的か。一巡後の反発リスクに警戒』(9/7朝)
南アランドの対円相場(ZARJPY)は、8/5に記録した安値7.60円をボトムに切り返した後は持ち直し基調が続きましたが、今週は週末にかけて上値の重さが際立ちました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.09.07
トルコリラ円週報:『史上最安値圏で上値重く推移。トルコ中銀による早期利下げ観測も重石』(9/7朝)
トルコリラ円は、週明け早々4.35円まで上昇後、週末にかけ史上最安値4.16まで急落。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.09.07
来週の為替相場見通し:『米労働市場の悪化懸念でドル円急落。ドル売り基調が続く見通し』(9/7朝)
ドル円は、週初週間高値147.21まで上昇、買い一巡後は伸び悩み、週末にかけ、週間安値141.78まで急落。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2023.03.30
ドル高傾向継続か、133円トライも(3/30夕)
30日の東京市場はドルが小安い。ただ、前日2円を超える大きな変動をたどった反動からか、積極的な動意に欠けレンジそのものは限られた。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。