ユーロ圏・米国の11月PMI景況指数速報値の予想
明日、ユーロ圏及び米国の11月PMI指数速報値が発表されます。
10月は総じてユーロ・米国共に予想を下回り、かろうじて米国の製造業のみが好悪判断の50を越えました。
前回のユーロドルはフランスのPMI数値発表前に0.9840付近で推移していましたが、瞬間に高値0.9660をつけた後、ユーロ圏PMI発表後に0.9807の底値をつけ、米国PMIの悪化でユーロが買い戻され0.9874で引けました。
さて、今回11月の予想値ですが、ユーロ・米国共に10月とほぼ横這いの予想になっています。
もし相場の材料になるなら、@米国の製造業が50を維持できずに全て50未満になるか、A欧米共に予想レンジを逸脱する結果になるかと思われます。またNY時間の午後にはFOMC議事録がでますので、この内容も材料視されそうです。翌日は米国が休場ですので、最後はポジション調整になりそうです。
最近の相場材料は、将来の利上げ縮小議論から、FOMC委員のインフレ懸念発言に、12月FOMCでの利上げ幅が0.50%か0.75%になるかで分かれており、PMIとFOMC議事録で同様な影響がでるかにかかっています。
ユーロ圏11月PMI指数
(1)ユーロ圏製造業PMI景況指数
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(2)ユーロ圏サービス業PMI景況指数
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米国11月PMI指数予想
(発表時間23時45分)
(今回予想)2022年11月22日10時00分現在)
(注:上記数値は直近の予想数値をご確認ください)
下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。欧米は昨年5・6月をピーク、日本は今年1月をピークに下降トレンドを継続しており、欧州(青)は、今年7月以降赤の横線50を下回り、かつ下降トレンド継続です。日米は好悪判断の50をギリギリ維持しています。世界的に製造業の悪化傾向が続いています。
ユーロ製造業PMI指数(青)と米(灰)ISM製造業指数、日本(オレンジ)PM I製造業指数
青の矢印:11月ユーロ圏製造業PMI指数予想値
赤:50
下図はユーロドルの週足チャートです。2月7日週の高値からの抵抗線A(=0.9780)を10月31日週に上抜いてから、サポートB(=0.9870)に沿ってユーロ高を形成しています。
目先はユーロ下落時のサポート、戻りの高値だったC(=1.0360)に止められています。先週15日に1.0479の直近高値をつけていますが、週足終値は1.0325で実体ではCの上抜けに失敗しています。現在はややユーロ高からの下押し気味に推移しており、何度が上下で止まったD(=1.0110)まで押せるか否かの状況にいます。もしユーロが反転して、実体でCを抜いてくれば、昨年5月24日週高値からの抵抗線(=1.0640)が視野に入ってきます。明日のPMIとFOMC議事録公表に注目します。
(2022年11月22日13:10、1ユーロ=1.0260ドル)
オーダー/ポジション状況
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