豪州中銀政策金利を据え置き(2016年7月5日)

豪州中央銀行は本日政策決定会合において、政策金利であるキャッシュレートを1.75%に据え置くことを決めました。

豪州中銀政策金利を据え置き(2016年7月5日)

豪州中銀政策金利を据え置き

英国国民投票の影響見極め難しい

豪州中央銀行は本日政策決定会合において、政策金利であるキャッシュレートを1.75%に据え置くことを決めました。
声明文で英国の国民投票の影響については資産の再評価により金融市場はボラタイルになったがほとんどの市場は効果的に機能しているとしています。しかし一方で英国経済以外への影響は予想されるものの事前に見極めるのは難しいとも述べています。
現在開票作業が続いている総選挙への言及はありませんでした。

経済指標も不冴え

発表後金利据え置きは予想通りであったもののA$は一時上昇対ドル0.7545対円でも77円をつけましたが、声明文の中に一段の金融緩和の可能性を示唆する内容が含まれていたこともあり直後に反落それぞれ0.75070、76.60近辺へ下落しました。

尚、本日午前中に豪州の5月の貿易収支、小売売上高も発表となっていますが、貿易収支は17億ドルの赤字予想に対し22.2億ドルの赤字、小売売上高も前月比+0.3%の予想に対して+0.2%とどちらも弱めの数字となっています。

総選挙の結果次第で為替変動に要注意

与野党ともに過半数割れの懸念が広がる総選挙は、郵送分、在外投票分等の集計が再開されていますが、結果判明までまだ数日かかるとの情報もあります。
総選挙の結果と組閣の状況次第でオーストラリアドルは大きく動く可能性があり注意が必要です。特に与野党ともに独立派の取り込みも失敗して過半数を取れない場合、国の債務核付けが見直される可能性がすでに格付会社に指摘されており、その場合はオーストラリアドルが売り込まれる可能性が高く。しばらく目の離せない状況です。

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