ユーロ・ドル:6月27日からの先週
過度に進んだリスク・オフ相場の巻き戻し
ユーロドルは不透明感の中、1.1169までと弱めの反発。
27日は、前週末の引けの1.1088から大きくギャップダウンの1.1043で始まるも、すぐに一気に1.1074まで上伸、1.0984へ下押し、再度27日高値の1.1084へ上戻し、27日安値の1.0970まで下押ししました。その後一転ユーロ買いになり1.1044まで上伸、その後下押しして1.1024で引けました。
28日は、前日引けの1.1024で始まり、まずは28日の安値1.1009まで下押ししました。その後一転ユーロ買いになり、終日じりじりと上昇を続け、NY 時間に28日高値の1.1112まで上伸、その後はそのまま横ばいで1.1065で引けました。
29日は、前日引けの1.1065で始まり、東京時間はじりじりと下降、29日安値の1.1048をつけました。その後一転ユーロ買いになり、海外時間に入り、じりじりと上昇を続け、NY 時間に29日高値の1.1180まで上伸、そのまま1.1123で引けました。
30日は、前日引けの1.1123で始まり、東京時間はじりじりと下降、1.1085へ下押し、30日高値1.1154へ上戻し、一転30日安値の1.1023をつけました。その後一転ユーロ買いになり、海外時間に入り、じりじりと上昇を続け、NY 時間に1.1106まで上伸、そのまま1.1108で引けました。
1日は、前日引けの1.1106で始まり、まずすぐに1.1164を付け、その後終日じりじりと下降を続け、1日の安値の1.1071まで下押ししました。じりじりと上昇を続け、1日の高値1.1169まで上伸、その後その後はそのまま横ばいで1.1137で引けました。
ユーロ・ドル:7月4日からの今週
ポイント:ブレグジットは年後半まで時間を要する事がわかり、市場のブレグジットへの感応度はすでに低下、7月相場はリスク・オンへの潮目変化に注目です。
CME通貨先物ポジション状況 6月28日時点
(6月28日) (6月21日) (6月14日) (6月7日)
円 59750 52296 55690 42853
ユーロ ▲61934 ▲61346 ▲56489 ▲67112
ポンド ▲42711 ▲51947 ▲36661 ▲66299
シカゴIMM、投機・投資家筋のポジションで6月28日付けのネットのユーロの売り持ち高はやや増加。
因みに、過去最高買い持ち高は、2007年5月15日 +119,538、 今までの過去最高の売り持ち高は、2010年2月9日 -57,152
飽きやすい市場のブレグジットへの感応度はすでに低下
市場はこれからブレグジット・リスクの巻き戻しに入るものと想定します。
1つには、EUとの交渉がまるで見えない事
1つには、期限が来年2017年の3月と先が長い事
です。
テクニカルで見てみたいと思います。
先週は狭いレンジの中を方向を模索、
6月27日の 1.0970 〜 1.1084
6月28日の 1.1009 〜 1.1112
6月29日の 1.1048 〜 1.1130
6月30日の 1.1023 〜 1.1154
7月 1日の 1.1071 〜 1.1169
確かに、徐々に高値・安値を切り上げてきています。
ユーロは上値の重い推移と想定予想レンジは、1.0900~1.1300
テクニカルにみると、日足の一目均衡表で
先行スパン2が 1.1337で 横ばい
先行スパン1が 1.1313で 下降
基準線が 1.1170で 横ばい
転換線が 1.1070で 横ばい
実勢値 1.1137 1日引け
遅行スパン 1.1088で 上昇
6月24日の下げで一気に下抜けして、同時に基準線と転換線をも下抜けたあと
一旦上戻してきています。
目先上値の基準線・転換線を試し、上抜けてゆけるか要注意です。
上値更新への動き再開の為には、上値で横ばいの基準線を上抜ける必要があります。
下値方向は、支持線として意識されている1.100を下抜け出来るかどうかでしょう
この1.10を上回っている内は、上値更新への動きが再開する可能性が残っていると判断します。
予想レンジは、1.0900~1.1300 と見ます。
オーダー/ポジション状況
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