ユーロドル:2月11日のファンダメンタル分析
テーマ: 「景気後退リスクという不安」
今回のイエレン議長の議会証言、サプライズはなく、均衡のとれた良い内容であったと思います。
証言内容は事前の市場予想に沿ったもので、FRBは国内・国外の動向に注意しながら自然体との事。
ポイントとして大切なのは、イエレン議長が
「近い将来に利下げをするとは予想していない」
「米労働市場の力強さを踏まえると、近く利下げが必要な状況に陥るとは想定していない」
と述べた事です。
つまり
1. 今のイエレン議長、FOMCは、アクションプランとして事前に決まったタイムスケジュールの様な物は
なく、あくまで今後の市場データ次第で決めてゆくものの
2. 次の一手は、利下げではなく、利上げだ
という理解です。
ただ、今の段階では、市場に対して利上げのサインを出すには時期尚早であって、しばらく強気の経済データ、特に物価指数関係の強めのものが必要で、その意味では、FOMCにとってのリスクは景気後退なのだと判断します。
ユーロドル:2月11日のテクニカル分析
ポイント: 昨日東京朝方高値更新しましたが、その後はやや軟調で東京夕刻には1.1250を割り込んでいるため、一旦は高値をつけた可能性があります。イエレン議長証言後も、上昇中の5日線を割り込んでも切り返す内はまだ高値更新余地ありとし、高値更新の場合は昨日高値の1.1310から9日高値の1.1338を試すと見ます。 5日移動平均を割り込む場合は前日安値試しとみますが、同線を割り込んで切り返せなくなる場合は弱気転換警戒とし、8日安値1.1086を割り込む場合は弱気転換、下落を想定します。その場合の下値目途は1.090前後と見ます。
1.12台前後での値固めを経て、1.13半ばまで直近高値を更新。その後海外市場で9日安値と同じ1.1161まで下押すも、一目の買い示唆は明確です
今日のレンジは、1.1150~1.1350と見ます。
オーダー/ポジション状況
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