A$円下値リスクが高い状態(2016年2月10日)

オーストラリア経済は引き続き緩やかな拡大基調が続いています。

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A$円下値リスクが高い状態(2016年2月10日)

豪ドル/円、下値リスクが高い状態。中期は豪ドル弱気。

オーストラリア経済は引き続き緩やかな拡大基調が続いています。資源関連企業の業績が経済成長全体の中では足を引っ張っていますが、一時のような悪化の一途を辿る状況からは改善が見られます。一方で先進国の新たな金融政策の導入により、市場に不安心理が高まっており、株式相場は急落、これを受けてリスク回避的な動きが強まったことから、円が全通貨に対して買われる展開となり、豪ドル/円も1月末の86円台を戻り高値として急落しています。

チャートを見ると、日足は1/29に日銀がマイナス金利の導入を発表した直後に86.37まで急騰しましたが、これを戻り高値として2/9には80.01までの急落を見ています。しかし、80.00〜82.00ゾーンには中・長期的な下値抵抗が散在しており、既にこの下限には到達していることから、80円台の下値抵抗を守りきれば一旦反発に転ずる可能性を残した状態です。しかし一方で、上値も86〜88円ゾーンに中・長期的な上値抵抗があり、1/29に付けた86円台がこれにぶつかった可能性が高いことから、下値リスクがより高い状態に変わりありません。また、1/20に付けた77.22を直近安値とするサポートラインを2/3足が割り込んでおり、反転の流れに入った場合でも83〜84円台が強い上値抵抗として働く可能性が高いと見られます。日足の上値抵抗は81.80-90と82.70-80に、下値抵抗は80.00-10と79.50-60にあります。79.50割れを見た場合は一段の下落リスクが生じます。21日移動平均線は82.79にあり、短期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。

一方直近の週足は大陰線の出現となり、今週も下値トライの動きが先行していますが、80.00-10の下値抵抗をかろうじて守って推移しており、反発に転ずる可能性を残しています。しかし、2014年11月に付けた102.84を起点として上値を切り下げる流れには変化が認められないことや、31週移動平均線が86.76にあり、これを上抜けられずに反落していることから、下落リスクにより注意が必要です。今週足の下値抵抗が80.00-10にありますが、80円割れの越週か79.50割れを見た場合は一段の下落リスクに要注意。週足ベースで見た上値抵抗は、83.40-50と84.00-20にあります。

             豪ドル/円【週足】

             豪ドル/円【週足】

 2/9現在31週移動平均線は86.76に、62週線は90.49にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れにある

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