2016年の商品価格はどうなるか(2015年12月29日)

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2016年の商品価格はどうなるか(2015年12月29日)

2016年の商品価格はどうなるか

商品価格は2008年以来では最悪の結果となった。幅広い商品をカバーしているブルームバーグ商品指数は2015年で26%以上(2015年12月25日現在)もの下落となった。そしてこの指数は5年間下落を続け、2011年初の高値から55%も下がり、1999年以来の低水準となっている。

MarketWatch紙にコメントしているPlattsグローバル金属関係の編集長によれば、オーストラリアやブラジルなどの主要生産国が生産緩和を行なわず、供給が世界的な需要を上回ってしまった。一方で中国は国内産に方向を替え、港には十二分の在庫が残ってしまった、と述べている。
また、新興国でも中国の需要減をカバーするだけの需要が生まれなかったと見ている。

プラチナやパラジウムなどは、フォルクスワーゲンの不祥事の影響が響いている。年初来からみれば、この2つとも30%以上の下落を見ている。
ドイツ銀行のレポートでは、2016年もこの2つには逆風が吹いていると見ている。もし中国内の自動車販売が上向きになればパラジウムの価格上げには貢献すると予想している。

銅や銀も価格下落となった。これは中国の需要減や米国の利上げ予想などが足を引っ張った。まだFRBの利上げ予想により、金も含めて下方圧力があると予想されている。銅に関しては過剰供給も指摘され、価格の下方圧力に晒されている。

銅や銀も価格下落となった。これは中国の需要減や米国の利上げ予想などが足を引っ張った。まだFRBの利上げ予想により、金も含めて下方圧力があると予想されている。銅に関しては過剰供給も指摘され、価格の下方圧力に晒されている。

石炭もアナリストの見通しによれば、売り圧力が続くと見られている。これは需給問題だけでなく、先般パリで行なわれた温暖化問題も影響していると、バイロン・キング氏もニュースレターで述べている。

全般的にみれば、現状では2016年に商品価格が上がっていく材料を探すことは非常にタフな状況であると、MarketWatch紙は結んでいる。
(以上)

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