地政学リスクに持ちこたえる金融市場
昨晩のベルギーブリュッセルでの爆破テロ事件をうけ一時円が変われる局面がありましたが、明けて東京市場は前日とほぼ同様の112円台前半で戻ってきています。
また株価も欧州株は一時下落ご回復、プラスで終了、米株もやや弱含んだもののパニック的な売りにはなりませんでした。
この事件をこれほどの受け止め方でよいのかという違和感はありますが、EUの本部が集中しているとはいえヨーロッパのローカルな地域での事件であったこと、ドル円に関しては避難先としてドルという選択肢も今回の場合はあったことなどが背景と考えられます。さすがに事件場所に近かったスイスフランは今回は危険避難通貨として機能していない様子からも、この捉え方が裏付けられます。
いずれにせよ金融市場は今回の地政学リスクを冷静にかわしたように見え、これはテロ自体の有効性や意味合いを軽減させるという意味でも正解であったのだろうと思います。
今回邦人を含む多数の死傷者が出ていることは大変痛ましいことであり、今後のテロの広がりも懸念されるところです。
しかし金融市場がこれを「無視する」流れが今後のトレンドになるのではないかと少し期待させる市場のリアクションと感じました。
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.12.07
南アランド円週報:『南アGDPはマイナス成長を記録。来週は南アフリカのインフレ指標に注目』(12/7朝)
南アランドの対円相場(ZARJPY)は、11/7に記録した約4ヵ月ぶり高値8.86円をトップに反落に転じると、今週初に、一時8.18円(9/20以来の安値圏)まで急落しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.12.07
トルコリラ円週報:『リセッションと高インフレの二重苦で弱含み。来週も続落リスクに要警戒』(12/7朝)
トルコリラの対円相場は、今週前半にかけて、約2ヵ月ぶり安値となる4.27円(10/4以来の安値圏)まで急落しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.12.07
来週の為替相場見通し:『日米金利差縮小で円キャリートレードの巻き戻しが活発化』(12/7朝)
ドル円は11/15に記録した約3カ月半ぶり高値156.75(7/23以来の高値圏)をトップに反落に転じると、今週前半にかけて、一時148.64(10/11以来の安値圏)まで急落しました。
-
日本円(JPY)の記事
Edited by:編集人K
2016.03.24
金融政策決定会合における主な意見(2016年3月24日)
日本銀行は本日3月14,15日開催分の「金融政策決定会合にかかわる主な意見」を公表しました。
-
日本円(JPY)の記事
Edited by:編集人K
2016.03.15
日銀金融政策現状維持でやや円買い(2016年3月15日)
日本銀行は本日昼、政策決定会合の決定を公表、政策金利、マネタリーベースの増加維持額の現状維持を決めました。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。