FXとは外国為替証拠金取引のことです。
FXという言葉自体は外国為替証拠金取引が2000年代にできる以前から存在していて、元々はForeign Exchange (外国為替)の略号として通貨の異なる二国間の貸借関係を現金を輸送することなく信用手段によって決済する方法のことをさす言葉です。
(これに対応する言葉は内国為替いわゆる国内での隔地間決済、送金や小切手での国内決済の事を指します)
ただ、外国為替では異なる通貨を用いて信用決済を行うためおのずと異なる通貨の交換が発生します。そのため徐々にFXや外国為替は遠隔地間の決済というよりは通貨の交換自体に意味合いがシフトしていきました。
さらに2000年代に入り外国為替の自由化が進展し、個人の証拠金取引を通じての外国為替の取引が拡大すると圧倒的ユーザーの多さからFX=外国為替証拠金取引との定義が定着しつつあります。
FX羅針盤は外国為替証拠金取引を行う個人投資家の皆さんへの情報提供を目的としたサイトですのでここでのFXという言葉の定義は「外国為替証拠金取引」(Foreign exchange margin tradingの略)とさせていただきます。
ではFX(=外国為替証拠金取引)とはどのような取引のことをいうのでしょうか?
FX(=外国為替証拠金取引)とは証券会社等の外国為替証拠金取引を行っている金融機関に、@一定の証拠金(保証金とも言います、取引のための担保)を預け、Aその金融機関との間で主にPCやスマートフォンなどを使ってネット上で為替の売買を行い、B為替の売買益や、通貨間の金利差部分を収益として得ることを狙う取引です。
日本では1998年にいわゆる「外為ビッグバン」と呼ばれる大規模な規制緩和が行われました。これにより、古くは一部の外国為替専門銀行にしか許されていなかった外国為替の取引が最終的に自由化され、各種の業態の参入のもと個人が自由に売買される体制が整いました。
これにより個人投資家も小額の証拠金を預けることによりネットを通じ手軽に為替の取引をすることができるようになり、また、証拠金の数十倍から一時は数百倍の取引が可能とされた(現在は25倍までに制限されている)レバレッジと呼ばれる効果により大きな金額の取引が可能となったために、高い収益性を狙うことができるようになりました。
日本の主婦層までの巻き込んだ個人投資家の活発な取引と一部の投資家が大きな利益を生んだことによる存在感は「ミセスワタナベ」の呼び名とともに世界の市場関係者をも驚かせました。
しかし反面ではFXは取引自体のリスクも高く、相場の急変で大きな損失をこうむる人が出てきたり、また、悪質業者による証拠金詐欺やレートの不正提示、リスク管理が不十分な業者の倒産などによる被害も発生しました。
当時のFX は「一攫千金の夢もあるけれど危険でダーティな取引」のイメージがつきまとっていたことも事実です。
その後、事態を憂慮した当局により2005年に改正金融取引法が施行され、外国為替証拠金取引業者の登録やレバレッジの制限、預かった証拠金の信託の義務化などが決められ、金融当局の定期的な検査も義務付けられて悪質な取引業者やあまりにも投機的な取引を規制する体制が整いました。
さらに、東京金融取引所によるFX(=外国為替証拠金取引)も始まりました。さらに2012年には新税制が施行され、申告分離課税方式への変更と先物取引などとの損益通算、損失の3年間の繰越が認められるなどFX(=外国為替証拠金取引)をめぐる環境は透明性と安全性、利便性を増してきました。
※「FX羅針盤」のを運営する株式会社カカクコムのメインサイト「価格.com」にも羅針盤でオセアニア通貨をご担当されている川合美智子先生の執筆された入門ガイド「FXとは?」が掲載されています。あわせてご参照ください!
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