移動平均線の使い方その② 「ゴールデンクロスとデッドクロス」
移動平均線のもっともポピュラーでイメージもしやすいシグナルがゴールデンクロスとデッドクロスです。
ゴールデンクロス
下記の図をご覧ください。Bの丸で囲った部分では75日の移動平均線が200日移動平均線を上抜けています。このように短期の移動平均線がより長期の移動平均線を下から上抜けていくことをゴールデンクロスと呼び、これは相場の上昇トレンド発生のサインと一般的には考えられています。
デッドクロス
逆にAの丸で囲った部分では、75日の移動平均線が200日の移動平均線を下抜けています。このように短期の移動平均線がより長期の移動平均線を交差して上から下に抜けていくことを「デッドクロス」と呼び、相場の下落トレンド発生の大きなサインとみなす場合があります。
もちろん、相場は最終的には人が形作るものですからより多くの人が同じチャートを見て同じ法則を信じて動けばそのように相場は動くことになります。
そういう意味で5日、25日、75日、200日など皆がよく見ている移動平均戦争後の関係には注意しておいたほうがよいでしょう。
ゴールデンクロスとデッドクロスの例
ただ、ここでも注意しなければならないのは、チャートには「だまし」がつきものであるということです。特に移動平均線はトレンドがはっきり出ているときに有効で、「持ち合い」相場においては機能しないことが多々あるというのは以前にも書いたとおりです。
このチャートにおいても持合が続く局面でCの部分に「デッドクロス」が出ていますが、その後相場が下落することはありませんでした。（むしろ上昇トレンドに変わってBのゴールデンクロスが出現していますね）
このようにひとつの指標だけを盲目的に判断するチャートの使い方は危険です。全体の流れや他の指標も参考にしながら、最適なトレーディングのポイントを見つけることも大変重要です。
※「FX羅針盤」のを運営する株式会社カカクコムのメインサイト「価格.com」にも羅針盤でオセアニア通貨をご担当されている川合美智子先生の執筆された入門ガイド「FXとは？」が掲載されています。あわせてご参照ください！
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