ドル円、冴えない米小売売上高で一時下落するも、ポンド円の上昇が下支え(10/17朝)

16日(水)の外国為替市場でドル円は方向感に欠ける展開。

ドル円、冴えない米小売売上高で一時下落するも、ポンド円の上昇が下支え(10/17朝)

ドル円、冴えない米小売売上高で一時下落するも、ポンド円の上昇が下支え

海外時間の為替概況

16日(水)の外国為替市場でドル円は方向感に欠ける展開。米国時間朝方に発表された@米・小売売上高(結果▲0.3%、予想0.3%)が市場予想を大幅に下回ったことで、直後は、「米経済の減速懸念→米利下げ観測再燃→米長期金利低下→ドル売り」の流れから108.57まで下げ幅を広げました。しかし、A英合意なき離脱リスクの後退を背景に英ポンド(対円)が底堅く推移すると、Bトランプ米大統領による「米中通商協議の合意文書を作成中(但し習近平国家主席と会談するまでは署名しない)」との発言や、C米・10月NAHB住宅市場指数(結果71、予想68)の良好な結果、D米主要株価指数の底堅い動きも支援材料となり、ドル円は米国時間正午に向けて、高値108.85まで上昇しました。もっとも、前日高値108.90を前に伸び悩むと、引けにかけては再び反落。本稿執筆時点(10/16午前4時30分)では108.72近辺で推移しております。

一方、ユーロドルは大きく上昇。米国時間朝方に安値1.1022を記録するも、@冴えない米・9月小売売上高を背景にドル売りが強まると、A英合意なき離脱リスクの後退を背景とした英ポンドの上昇や、Bドイツの主要株価指数の約1年2ヶ月ぶり高値更新(昨年8月以来)、C1.1075に観測されていた巨大なオプションカット(1.3bn EUR)が行使期日を迎えたこと(ガンマロングポジションを背景とした1.1075近辺でのユーロ売り圧力が剥落したこと)などが支援材料となり、米国時間午後にかけて、約1週間ぶり高値となる1.1085まで上昇しました。

ドル円のテクニカル分析

ドル円は、10/3安値106.48をボトムに底打ちすると、10/4安値106.58 →10/7安値106.69 →10/8安値106.82 →10/9安値106.93 →10/10安値107.17 →10/11安値107.85 →10/14安値108.04 →10/15安値108.15 →10/16安値108.57と、9営業日連続で下値を切り上げる力強い動きが続いております。この間、一目均衡表基準線や、一目均衡表雲上限、90日移動平均線、一目均衡表転換線、ボリンジャーミッドバンド、8/1高値と9/18高値を結んだレジスタンスライン、FOMC直後に記録した直近高値108.48を軒並み突破するなど、テクニカル的みて、「地合いの強さ」が意識されます。但し、昨日は前日高値108.90を突破することが出来ませんでした。心理的節目109円丁度や、200日移動平均線109.07、8/1高値109.33を射程圏内に捉えつつも、やや上値追いに慎重な姿勢が確認されます。

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ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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