ドル円 106円台半ば FOMC議事要旨は材料とならず
22日午前の東京市場でドル円は小幅反落。9時前後に一時106.65の高値をつけ昨晩海外時間の高値と面あわせしました。しかし、欧米市場の株高を受け、前日比プラスで始まった日経平均が次第に値を崩し、一時マイナス圏に落ち込むとドル円も連れ安に、106.43の安値をつけた後東京時間11:30現在は106.47レベルでの取引です。日経平均午前は結局29円高とかろうじて前日比プラスで終了しました。
未明に公表された7月のFOMC議事要旨では、実施された0.25%の利下げに対し、利下げすべきでないとする意見や、0.5%の利下げをするべきとした意見もあったものの、総じてサプライズは無く、パウエル議長の記者会見での予防的利下げとの説明に沿った内容。為替市場への影響は限定的でした。
FOMC議事要旨での動きが無かったためテクニカルにもドル円は大きな変化は無し。ただ21日移動平均線が徐々に実勢値に近い水準に下げてきており、本日は106.87レベルです。
この水準は106.70-80あたりの抵抗帯とも近いので、午後上抜けてくるようだとシナリオも変わってきますが、今のところそのような勢いは感じられません。サポートも変わらず転換線の106.01です。
本日はECBの議事要旨公表がありますが、大きくドル円に影響することは無いものと思われ、やはり金曜夜のパウエルFRB議長の講演待ち。FOMC直後にトランプ大統領が中国への追加関税実施を通告したことによる影響が見られるかが注目されます。その内容を確認するまではドル円も大きくは動きにくそうです。
ドル円日足
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