米8月NY連銀製造業景況指数の予想
(今回発表予想)2019年8月15日9時現在予想
本日の日本時間21時30分に、NY連銀製造業景況指数が発表されます。
7月のNY連銀製造業景況指数は予想を上回る数値になりました。今回8月分は前月の実績より下がり2.0の予想となっています。しかしながら、製造業の下落基調が続いています。
NY連銀製造業景況指数(青)と移動平均(オレンジ)黒より右は今回予想
チャートをみると2017年6月をピークに下がり、今回はいよいよ分岐点のゼロに近い水準になっています。これまでは2014年8月〜2016年2月まで下がり続け、その後2017年6月まで上昇した訳ですが、ほぼ1年半でトレンドが変わったことになります。今回は既に2年経過していますので、不調の波が長い形になっています。
また、この数値はもともと大きく振れる指標ですが、今回の予想レンジもマイナス〜2桁のプラスまでありますので、レンジの上下限になると相場には影響がでそうです。
ISM製造業景況指数とNY連銀製造業景況指数の移動平均線
(NY連銀製造業景況指数は8月予想値を加味した移動平均線)
いつものようにISM製造業景況指数とNY連銀製造業景況指数の移動平均線を比較しています。月々で若干の振れはありますが、ほぼ正の相関です。ISM製造業指数(青のライン)は7月まで一貫して下落基調になっており、NY連銀製造業景況指数は(オレンジ)は後追いしている形になっています。これまでの流れを見ると、今日の数値はあまり期待できるものではありません。いずれにせよ、両数値とも下落基調にいつ歯止めがかかるのかがポイントになります。ISMの50未満とNYのゼロ以下には注意が必要になります。
ドル円は大きなレンジでは2017年以降102円30銭〜112円60銭のドル安トレンドラインに沿って下がってきています。現状ではこのレンジ内の108円60銭〜70銭に強い抵抗線があり、越えれば111円付近が次の強い抵抗線になっています。一方で下値は104円80銭〜90銭にサポートがあり、もしこのサポートを切ると102円30銭のトレンドライン下限が視野に入ります。尚、短期的には106円30銭、106円90銭、107円30銭〜40銭に抵抗線、105円70銭、105円00銭〜10銭にサポートがあります。
今日はこの他に小売売上高(詳細は別紙)や鉱工業生産指数の発表があるので、全てが予想を下回った場合には要注意となりそうです。
(8月15日 11:15 1ドル=105円95銭、1ユーロ=1.1140ドル)
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