ドル円急落 FOMC受け米10年もの国債利回りが約2年半ぶりの2%割れ
20日午前の東京市場でドル円は一段安。昨晩のFOMCでの予想をやや上回るFRB関係者のハト派姿勢に、未明に一旦107.90に下落しながらも108円台に持ちなおしたドル円でしたが、米金利の先安感から午前中に米長期金利が急低下、10年もの米国債利回りが2016年11月以来となる1.97%台をつけると、ドル円も107.55まで値を下げる展開となりました。
本日は昼ごろに日銀の金融政策決定会合の結果が公表されますが、政策金利の変更は想定されておらず、追加緩和策の可能性も低いと見られており、米金融政策とのベクトル変化からの円高が進行している形です。(11:55追記:結果公表済み、政策変更無し)
日経平均株価午前の終値は欧米の株高を受け130円高の21,464円でした。
本日午前の下落でドル円は今年1/4以来の円高水準を記録、1/3のフラッシュクラッシュ時の安値104.87からの上昇分の61.8%戻し107.75も割り込んでおり(11:20現在はその付近まで戻していますが)、1/4安値の107.52を割り込むと、チャートポイントらしいチャートポイントは見当たらず、下降トレンド下限と上記フィボナッチの76.4%戻しに当たる106.55-65レベルまでは少なくとも下落余地が広がりそうです。
主要国の中銀が景気下支えのための金融緩和競争に走る様相を見せつつある中、可能性は大きくありませんが、日銀が総裁会見等でFRBに追随し「予防的」緩和策の可能性を匂わせるようなことがあれば、ドル円急反発の可能性もあり一応注意が必要です。黒田総裁の記者会見はこの後15:30からの予定です。
ドル円日足
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