金価格年初来高値に近づく
米国がメキシコに対する制裁関税を10日から適用するかどうか、微妙な状況ではあるようです。しかしこれまでの米中通商協議で、まとまりそうという大詰めの段階でひっくり返るということを見てきた以上、実際の結果を見るまでは動けないと言えます。
そうした中でリスクオフの先行指標と言える金価格(ドル建て)が1344ドルまで上昇し、年初来高値のわずか数ドル手前に迫る値動きを見せています。米国債、金と安全資産に資金が動いていることになりますが、金の1300ドル台半ばは長期的にもクリティカルな水準です。
月足チャートをご覧ください。
紫の四角が1年ですが、2014年以降1300ドル台半ばから後半にかけて、何度も試しながらも抜けられない水準となっていることがわかります。また2011年高値と2015年安値の38.2%戻しも1380.6と一致する水準にあります。
中国との協議がまとまらない中で、メキシコの関税が実施されれば一気に金価格が上抜ける可能性もありますし、逆に適用されずに済む場合には今回も反落という流れになりそうです。金価格はテクニカルな観点で長期的に非常にクリティカルな水準にいるということは気にしておくべきかと思います。
オーダー/ポジション状況
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