ドル円、反発するも上値は重い。112円手前に心理的なレジスタンス
海外時間の為替概況
29日のドル円相場は、東京時間早朝に一時111.53(日通し安値)まで下落するも、チャートポイントとして意識される200日移動平均線(111.50)にサポートされると、その後反発。@米中貿易協議を前にムニューシン米財務長官より楽観的な見方が報じられたことや、A米3月個人消費支出(結果0.9%、予想0.7%)が良好な結果となったことなどが支援材料となり、NY時間序盤にかけては、111.90(日通し高値)まで上昇する場面も見られました。しかし、先週末同様、112円手前では戻り売り意欲も根強く、続伸が阻まれると、米4月ダラス連銀製造業活動指数(結果2.0、予想10.0)の不冴えな結果が重石となる中、NY時間引けにかけて、再び111.60台まで反落しました。米中閣僚級協議や、米FOMC(連邦公開市場委員会)、米雇用統計など重要イベントを控える中で、積極的に上値を追う動きは見られませんでした。
一方、ユーロドル相場は終始堅調な値動き。本日日本時間18時に発表されるユーロ圏第1四半期GDP速報値や、同21時に発表されるドイツ4月消費者物価指数など重要イベントを前にショートカバーが誘発された格好です。1.12台乗せは阻まれたものの、NY時間引けにかけて1.1188(日通し高値)まで上昇するなど、3営業日ぶり高値圏で底堅い動きを続けております。
ドル円のテクニカル分析
ドル円は重要チャートポイントとして意識される200日移動平均線(111.50)にサポートされつつも、上値では112円近辺に心理的なレジスタンスが作られており、先週末金曜日は112.00、昨日は 111.90と、2営業日連続で続伸を阻まれる展開となりました。終値ベースで21日移動平均線(111.70)を維持できなかったことから、やや上値の重さが目立つチャート形状となっております。先述の通り、今週は重要イベントを複数控えている他、本邦ゴールデンウィーク中のフラッシュクラッシュ(低流動性下の隙をついた瞬間的な暴落)が警戒される中、ドル円は本日も上値の重い展開が予想されます。日本時間10時に発表される中国の製造業PMIの結果次第では、111.50割れを試す動きも見込まれます。「111.70-90ゾーンで戻り売り、112円越えでストップ」を短期トレード戦略といたします。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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