ドル上昇110円台前半、米長期金利上昇で
15日の海外市場でドル円は直近の高値を超えて上昇。
昨晩発表された米4月の小売売上高速報値は前月比+0.3%と事前予想通りでしたが前月分が+0.6%から+0.8%に上方修正されています。また、同時に発表されたニューヨーク連銀製造業景況指数は20.1と事前予想15.0を大きく上回りました。
これを受けて米長期金利が上昇。10年物国債利回りは一時3.09%をつけ2011年以来の高水準となったことからドルは買われ、米株式は下落しました。
発表前に既に110円をつけていたドル円は発表後110.30近辺まで急上昇、その後もじり高となり一時110.45をつけて、東京時間7:00現在は110.35近辺で底堅く推移、ユーロドルも1.1820付近まで下落しています。
ドル円は昨晩の上昇で現在110.19レベルにある200日移動平均線を上抜けドル買いに勢いがついた形となっています。当面のターゲットは昨年11月の高値114.73から今年3月の安値104.56への下落の61.8%戻しとなる110.85あたりですが、一方で昨晩北朝鮮は本日予定されていた韓国との南北閣僚級会談をキャンセル、朝鮮中央通信は11日から二週間の予定で行っている定例の米韓合同軍事演習を非難しており、このことがドルの上値をやや重くしています。来月の米朝首脳会談を控え、成り行きが注目されます。
本日はこの後8:50から内閣府が1-3月の本邦GDPを発表する予定です。
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