FOMC現状維持を受けドル下落
米連邦公開市場委員会(FOMC)は定例会合後FF金利誘導目標のレンジを0.25%-0.5%で据え置くことを発表するとともに、世界経済の弱い成長や金融市場の混乱を背景に昨年12月末時点での2016年度の利上げを従来より2回少ない2回と示唆する金利予測を出しました。
この予想以上に明確な下方修正となった声明を受け米金利は低下、ドル円は発表前の113,70近辺から一時は112円台前半まで下落、その後も112円台半ばで取引されています。一方経済が緩やかな成長を続ける基本スタンスに変化はなく、金利上昇による阻害要因が薄れた米株式市場はやや上昇しています。
また、イエレン議長は会見で日本の景気縮小について意外であったこともコメントしています。
年内2回の利上げは市場のコンセンサスとなりつつあったものの、このような早い段階でFRBが明確にこれを認めたことには意外感が強く、為替市場はドル全面安の様相です。一方で株式市場には薄らと買い安心感が広がっており、金融市場全体では一旦は比較的落ち着いて発表を受け止めた印象です。
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