東京市場ドルは152円台前半まで下落、米株安であればリスク回避のドル売り強まるか
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、トランプ次期政権による貿易摩擦懸念が意識されて152円台前半まで下落した。
昨晩の海外時間では、トランプ次期大統領が追加関税計画を発表し、警戒感からリスク回避の円買いが優勢となった。その後発表された米11月消費者信頼感指数がほぼ1年ぶりの高水準に改善したため長期金利上昇に伴うドル買いが強まり153円台を回復した。
東京時間では、米通商代表部(USTR)の代表に弁護士のジェミソン・グリア氏を起用すると伝わった。同氏も対中強硬派であることから、トランプ次期政権による貿易摩擦懸念が意識されて日本株は軟調推移。為替市場でもリスク回避の円買いが進み、152円台前半まで売られた。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:153円08銭
高値:153円24銭
安値:152円24銭
終値:152円44銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:160円55銭
高値:160円71銭
安値:159円53銭
終値:159円71銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 99円13銭
高値: 99円22銭
安値: 98円54銭
終値: 98円67銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:192円40銭
高値:192円63銭
安値:191円38銭
終値:191円58銭
日経平均(日本時間9時―15時30分)
始値:38327円86銭
高値:38332円45銭
安値:37988円99銭
終値:38134円97銭(前日比−307円03銭)
【本日の海外市場の重要指標】
日本時間
18時30分、欧、12月GfK消費者信頼感調査、前回:−18.3、市場予想:−18.7
22時30分、米、週次新規失業保険申請件数、前回:190.8万件、市場予想:189.0万件
22時30分、米、第3四半期実質GDP(改定値)、前回:2.8%、市場予想:2.8%
22時30分、米、10月卸売在庫(速報値)、前回:−0.2%、市場予想:−0.1%
22時30分、米、10月耐久財受注(速報値)、前回:−0.7%、市場予想:0.4%
22時30分、米、10月耐久財受注コア(速報値)、前回:0.5%、市場予想:0.2%
23時45分、米、11月シカゴ購買部協会景気指数、前回:41.6、市場予想:44.9
24時00分、米、10月PCEデフレータ(前年比)、前回:2.1%、市場予想:2.3%
24時00分、米、10月PCEデフレータ(コア、前年比)、前回:2.7%、市場予想:2.8%
24時00分、米、10月中古住宅販売成約指数(前月比)、前回:7.4%、市場予想:−2.1%
24時30分、米、週次原油在庫、前回:54.5万バレル
27時00分、欧、レーンECBチーフエコノミストが会議出席
29時10分、NZ、シルクNZ中銀総裁候補が委員会に出席
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間は、重要な米経済指標の結果内容を見極めつつ、トランプ次期政権による貿易摩擦懸念を意識する展開となりそうだ。米国株が下げ幅を拡大するような展開となれば、リスク回避のドル売りが強まる可能性はある。
東京時間22時台と24時台に重要な経済指標の発表が集中していることからドルは上下に動きそうだが、トランプ次期政権に対する懸念が重しとなっており、積極的にドルを買う動きは見られない。感謝祭ウィークに伴い、米株式市場が明日28日は休場、29日は半日立ち合いとなっていることもあり市場参加者は減少する公算が大きい。経済指標が市場予想を大きく上回る、もしくは、下回ることのない限りはじりじりとしたドル売りが続くかもしれない。
日足の一目均衡表では、基準線水準で下げ止まっていたが、この水準を割り込んだほか、転換線も下向きとなっている。15日の戻り高値156円74銭をピークに上昇トレンドはいったん終了したと考える。まだ雲上限より上で推移しており「弱いトレンド」というわけではないが、雲上限や100日移動平均線の水準である149円水準が意識される可能性もあろう。
今晩の海外時間はドル軟調の展開を想定する。上値メドは152円80銭、下値メドは151円50銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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