東京市場のドルは154円90銭台まで上昇、10月CPI次第では緩やかなドル高継続か
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、ドルインデックスが5月1日以来の水準まで買われるなどドルが強く、昨晩の海外時間と同じ水準の154円90銭台まで上昇した。
昨晩の海外時間では、景気先行き見通しの改善で連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ鈍化観測がやや強まったことで長期金利が上昇。ドル買いに拍車がかかり、154円93銭まで上昇する場面が見られた。
東京時間では、トランプ次期政権での貿易摩擦などへの警戒感が先行し、株式市場では日経平均が下げ幅を拡大。大型株を中心に下落するなか、ドルインデックスが5月1日以来の106水準まで上昇するなどドルはしっかり。154円90銭台と昨晩の海外時間と同じ水準まで上昇した。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:154円52銭
高値:154円94銭
安値:154円51銭
終値:154円91銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:164円14銭
高値:164円51銭
安値:164円07銭
終値:164円40銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 100円91銭
高値: 101円23銭
安値: 100円84銭
終値: 101円19銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:197円01銭
高値:197円45銭
安値:196円87銭
終値:197円42銭
日経平均(日本時間9時―15時30分)
始値:39317円15銭
高値:39377円24銭
安値:38600円26銭
終値:38721円66銭(前日比−654円43銭)
【本日の海外市場の重要指標】
日本時間
22時30分、米、10月消費者物価指数(コア、前年比)、前回:3.3%、市場予想:3.2%
22時30分、米、10月消費者物価指数(コア、前月比)、前回:0.3%、市場予想:0.3%
22時30分、米、10月消費者物価指数(前年比)、前回:2.4%、市場予想:2.6%
22時30分、米、10月消費者物価指数(前年比)、前回:0.2%、市場予想:0.2%
22時30分、米、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁がブルームバーグTVに出演
23時30分、米、ウィリアムズNY連銀総裁がイベント開会挨拶
23時45分、米、ローガン・ダラス連銀総裁が会議開会挨拶
27時00分、米、ムサレム・セントルイス連銀総裁が講演
27時30分、米、シュミッド・カンザスシティ連銀総裁が会議に出席
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間は、10月の消費者物価指数(CPI)を横目に見つつ、トランプ次期政権の主要人物の顔ぶれを見極める展開となりそうだ。今のところ、対中強硬派の布陣となっていることから、米中を中心とした貿易摩擦に対する警戒感が株式市場では意識されているが、ドルはしっかり。
ドルインデックスが5月1日以来の106水準まで上昇しており、東京時間15時台にドルは対円で3カ月ぶりに155円台に乗せた。ユーロも1.06ドルまで下落するなどドル独歩高の展開となっている。トランプ次期政権による政策はインフレを誘発するという思惑が強まっており、米金利は上昇。トランプ次期政権の思惑は「インフレによる金利上昇でドル高、一方、米中を中心とした貿易摩擦」がコンセンサスとなりつつある。米株はまだ強いが、貿易摩擦を材料とした株安には警戒したい。
日足の一目均衡表では、転換線、基準線ともに上向きでトレンドは強い。基準線が位置する151円50銭水準までの調整を警戒していたが、米長期金利の上昇を要因としたドル上昇は続きそうだ。
今晩の10月CPIが市場予想通りの水準となった場合、ソフトランディング期待を背景とした緩やかなドル高が続きそうだ。上値メドは155円50銭、下値メドは154円50銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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