ドル円、株、薄商いの中小幅反落(2016年12月26日)

日本以外の市場に休場が目立つ本日の東京市場では手がかりに乏しい中で、ドル円は117円台前半でやや下押し

ドル円、株、薄商いの中小幅反落(2016年12月26日)

ドル円、日経平均薄商いの中、小幅反落

日本以外の市場に休場が目立つ本日の東京市場では手がかりに乏しい中で、ドル円は117円台前半でやや下押し、一時117.01をつけています。ただ、基本的には小動きの範疇。日経平均も動意薄く、前日終値近辺で終日小動きに終始しましたが終盤にかけやや売りが優勢となり終値は31円安の19,396円。

本日、日銀の黒田総裁は経団連で講演し、世界経済は金融危機の負の「レガシー」を清算して新たなフェーズ入りを果たし、日本経済もその追い風を受けて前進可能な状況になったとの見解を示しました。また、長期金利に関して、米国金利が上昇する中本邦の10年もの金利が0%程度で安定していることを「イールド・カーブ・コントロール」の効果ととらえ、その適切な運営により、世界経済の回復モメンタムをわが国経済のより大きな推進力に増幅していくことが可能になるとの見方を示しています。
金利部分については、金利差拡大の積極的肯定とも取れる内容でしたが、為替市場はほぼ反応しませんでした。

本日は米国・欧州等でほとんどの市場がクリスマスの振替休日で休場のため、主要通貨ペアのドル円でもビッドオファーの差(スプレッド)は拡大していて、流動性の低下が明らかです。FXブローカーも午後15時台以降明朝まで為替の取引を受け付けないところが多いようです。

参加者減少で、為替相場も当然小動きが予想されるものの、中東地域等の銀行は相場の提示を続けているところもあるため、完全に市場がクローズしているわけではないという状況ですので、突発的な要因での上下動の増幅には警戒が必要です。

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