3. ドル円152円台前半に大幅続落。円キャリーポジション解消拡大要警戒　(7/25午前)

ドル円152円台前半に大幅続落。円キャリーポジション解消拡大要警戒　(7/25午前)

25日午前の東京市場でドル円は、大幅続落。

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ドル円152円台前半に大幅続落。円キャリーポジション解消拡大要警戒　(7/25午前)

ドル円152円台前半に大幅続落。円キャリーポジション解消拡大要警戒　

25日午前の東京市場でドル円は大幅続落。朝方153.89レベルで取引の始まったドル円は、序盤もみ合って153.97まで小幅に上値を伸ばしたものの、寄り付きからの日経平均の急落、急激な円高進行に伴う、円売りポジションの解消の動き等に9時以降下げ足を速め、10時前には153円を割り込みました。その後もほぼ一方向に下げており、東京時間12:20現在安値152.25まで下値が広がっています。

日経平均株価は、昨晩海外市場でナスダック総合指数が暴落、他の主要株価指数も軒並み大きく下げた動きを受け、情報技術系銘柄主導でほぼ全面安の商状。下げ幅は一時1,100円を超え、989円安で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、アルファベット、テスラ等のハイテク系大手企業決算への失望から、情報技術系銘柄を中心に米株が大幅下落。米長期金利は期間によりまちまちで、長めの期間は上昇し、イールドカーブの形状がスティープ化しています。ドル円は米経済指標の不冴え等で一時153.11まで下落しましたが、終盤10年債利回りの上昇等を受け153.90まで戻して、東京時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は、日足の主要テクニカルポイントを下抜けて、強いドル売り地合いとなっています。本日151.53レベルを上昇中の200日線が次のターゲットとなります。

今月末の日銀政策決定会合での量的緩和策大幅縮小、及び利上げの検討報道が円買いのきっかけとされていますが、株価の急落や、バイデン大統領の大統領選撤退による不透明感も重なり、調整規模が大きくなっています。既に始まっている積みあがった円キャリーポジションの急激な巻き戻しが、更なる雪だるま式ポジション解消の動きにつながる可能性もあり、200日線を切った場合には更なるドル円の下落に要注意です。

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