東京市場のドルは156円20銭まで下落、雲上限を下回り155円台を意識する地合いか
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、昨日同様、円高が進行し156円20銭まで下落する展開となった。
昨晩の海外時間では、米6月シカゴ連銀全米活動指数が予想外のプラス圏を維持し、長期金利がやや上昇に転じると、ドル売りが後退。157円台を回復する動きとなった。
東京時間では、株式市場で日本株の下げは小幅に留まったが、昨日同様、円高が進行。日足の一目均衡表の雲上限水準である156円20銭水準まで下落する場面が見られた。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:157円03銭
高値:157円11銭
安値:156円20銭
終値:156円32銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:171円03銭
高値:171円09銭
安値:170円18銭
終値:170円24銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:104円33銭
高値:104円35銭
安値:103円61銭
終値:103円69銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:203円10銭
高値:203円17銭
安値:201円96銭
終値:202円08銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:39864円09銭
高値:39927円89銭
安値:39519円91銭
終値:39594円39銭(前日比−4円61銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
20時00分、トルコ、トルコ中銀政策金利、前回:50.00%、市場予想:50.00%
21時00分、ハンガリー、ハンガリー中銀政策金利、前回:7.00%、市場予想:6.75%
23時00分、米、7月リッチモンド連銀製造業指数、前回:−10、市場予想:−7
23時00分、米、6月中古住宅販売件数、前回:411万件、市場予想:402万件
FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)8月1日まで
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間では、円売りポジションの解消が進み、155円台を試す展開を想定する。与党幹部や首相の発言を受けて、月末の日銀金融政策決定会合での利上げ観測が高まっていることから、円買いが進みやすい地合いとなっている。ドル・インデックスは104水準でもみ合っており、ドル自体は静かな推移と言えよう。
日銀会合開催が一週間後に迫ったこともあり、政治家の利上げに関する発言が目立ってきた。政治家のプレッシャーを受けながらも、植田日銀総裁の慎重スタンスは変わらないと考えるが、4月26日の日銀会合後、岸田首相と会談した植田日銀総裁の円安に対するトーンが若干「配慮」する内容に変わったことから、政治家のプレッシャーは金融政策に影響があるとの見方もできよう。
ちなみに、河野デジタル大臣の発言に対して、やや釘を刺した鈴木財務大臣だが、今時点で、茂木幹事長、岸田首相に対する発言は観測されていない。「さすがに相手が悪い」と感じたのかもしれない。
11月の米大統領選の行方がやや不透明になったこともあり、投機筋は円売りポジションを新たに組むことはないだろう。むしろ、米大統領選のリスクを警戒して、積み上げた円売りポジションの解消に動きやすいと考える。
今晩の海外時間は、投機筋の円売りポジション解消を受けて、155円台突入の展開を想定する。上値メドは156円50銭、下値メドは155円50銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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