東京市場のドルは147円台後半で推移、テクニカルでは売買しにくい状況か(24/1/26)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、早期の「金融政策の正常化」観測がやや後退、147円台半ばから後半で推移した。

東京市場のドルは147円台後半で推移、テクニカルでは売買しにくい状況か(24/1/26)

東京市場のドルは147円台後半で推移、テクニカルでは売買しにくい状況か

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、早期の「金融政策の正常化」観測がやや後退、147円台半ばから後半で推移した。

前日の海外時間では、米10-12月期GDP速報値が市場予想を上回る伸びとなり、10年国債利回りは4.18%台まで上昇したことからドル買いが先行。ただ、週次の新規失業保険申請件数の増加などに反応して金利が低下に向かったことから、ドル買いは一服した。

東京時間では、朝方に発表された1月の東京都区部の消費者物価指数が前年比1.6%増、除く生鮮食品・エネルギーも同3.1%増と市場予想および前月を下回ったことから、日銀金融政策決定会合後に高まっていた早期の「金融政策の正常化」観測がやや後退。ドルの下支えとなり、147円90銭まで買われる場面が見られた。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:147 円64銭
高値:147円90銭
安値:147円49銭
終値:147円74銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:160 円14銭
高値:160円31銭
安値:159円94銭
終値:160円18銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:97円20銭
高値:97円45銭
安値:97円10銭
終値:97円39銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:187円66銭
高値:187円85銭
安値:187円43銭
終値:187円71銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:36003円00銭
高値:36060円40銭
安値:35687円58銭
終値:35751円07銭(前日比−485円40銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

18時00分、欧、シムカス・リトアニア中銀総裁が講演
18時30分、欧、カザークス・ラトビア中銀総裁とブイチッチ・クロアチア中銀総裁が会議に出席
22時30分、米、12月PCEコアデフレータ(前年比)、前回:3.2%、市場予想:3.0%
22時30分、米、12月PCEデフレータ(前年比)、前回:2.6%、市場予想:2.6%
24時00分、米、12月中古住宅販売成約指数(前月比)、前回:0.0%、市場予想:1.9%

☆1月20日からFRBブラックアウト期間(金融政策に関する発言自粛)(2月1日まで)

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円は、一目均衡表では、遅行スパンが実線を上抜いたほか、切り下がっていた雲上限も上抜けている。転換線も基準線を上抜いたことから、投資家のモメンタムは良好と言えよう。

50日移動平均線と100日移動平均線ともに上抜けたが、148円水準から上値は重くなっており、気迷いを示す十字線が複数回出た後、陰線を残すなど方向感をやや失っている。拡大していたボリンジャーバンドの2σより下を推移していることもあり、反発基調は一服。

つまり、テクニカル面では、積極的なドル売り、ドル買いともに入る余地はさほど無いという状況である。

東京時間での日本株の勢いが止まったことから、リスク選好のドル買いは一服している。ただ、日本株下落を要因としたドル売りはさほど観測されていない。日銀会合も終わったことから、投資家の関心は、既に来週30−31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に移っているのだろう。

また、来週は、週末に米雇用関連の重要経済指標の発表も控えていることから、足元、積極的な売買は手控えられる地合いを想定する。今晩の海外時間の上値メドは148円10銭、下値メドは147円50銭とする。

東京市場のドルは147円台後半で推移、テクニカルでは売買しにくい状況か

ドル円日足

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