東京市場は一時134円台回復、米CPI発表でハイボラティリティ相場を想定
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、一時134円台をつけるなどしっかりとした推移となった。ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁から「金融当局には物価抑制のために、なおやるべきことがある」といったタカ派なコメントが出たことなどから、昨日の海外市場では、一時133円台を割り込んでいたドルは買い戻しが入った。
東京時間でも、日経平均が4日続伸で28000円台を回復するなど、引き続き投資家心理が良好だったこともあり、昼過ぎには3月15日以来となる134円台を回復。その後は、今晩、重要な経済指標である米CPIの発表を控えていることから、様子見ムードが強まり134円台維持とはならなかったが、陽線を残している。
なお、ユーロは、ドルなど他の通貨と比べて、利上げ余力を残しているとの見方から対円で上昇。昨年12月以来の高値を更新した。一部市場関係者からは「6月くらいには、昨年高値148円を超え、150円台を目指す」との声も上がっている。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:133円60銭
高値:134円04銭
安値:133円55銭
終値:133円80銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:145円85銭
高値:146円37銭
安値:145円79銭
終値:146円33銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:88円89銭
高値:89円33銭
安値:88円84銭
終値:89円25銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:166円09銭
高値:166円57銭
安値:165円98銭
終値:166円50銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:27985円93銭
高値:28121円46銭
安値:27983円97銭
終値:28082円70銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
21時30分、米、消費者物価指数(CPI)(前月比)、前回:0.4%、市場予想:0.3%
21時30分、米、消費者物価指数(CPI)(食品・エネルギー除くコア)(前月比)、前回:0.5%、市場予想:0.4%
21時30分、米、消費者物価指数(CPI)(前年比)、前回:6.0%、市場予想:5.2%
21時30分、米、消費者物価指数(CPI)(食品・エネルギー除くコア)(前年比)、前回:5.5%、市場予想:5.6%
23時30分、米、原油在庫(前週比)、前回:−373.9万バレル
22時00分、米、バーキン・リッチモンド連銀総裁が年次会議に出席
25時00分、米、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁が討論会に参加
27時00分、米、3月のFOMC議事録
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、拡大するバンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発。切り下がる20日MA(132円16銭)を上回ったほか、日足の一目均衡表でも、雲下限(132円21銭)を突破し雲に突入。雲上限(134円14銭)を意識した展開となっている。
いったんはこの雲上限が上値抵抗線として意識されそうだが、100日MA(133円25銭)や、ミニ三角保ち合い(1月16日安値(127円22銭)と3月24日安値(129円65銭)を結んだ下値支持線と、3月8日高値(137円92銭)と4月3日高値(133円76銭)を結んだ上値抵抗線をそれぞれ起点)も上放れたことから、ドル買いは強まりそうな地合いとなっている。
今晩の注目は、なんといっても21時30分の米CPIである。4月に入り、米経済指標は弱い内容が多く、ドルは米景気後退を織り込むような弱い動きが見られた。ただ、この流れは先週末の3月の米雇用統計でやや払拭され、今週はテクニカル要因のほか、当局要人のタカ派発言などを背景に1か月前の水準までドルは回復している。まだ、米2年債利回りが4.0%台に留まっており、米金利先高感が高まるような雰囲気は感じられないが、一か月前の米2年債利回りが4.4%台だったことを考慮すると、今晩の米CPIが予想を上振れた際、米2年債利回りが拡大し、ドル・円は135円台到達といったシナリオはさほど難しくないと考える。もっとも、市場予想を下回った際は雲下限水準の132円台前半というパターンもあろう。
今晩の海外市場は、上下に値が動く、ハイボラティリティな相場展開を予想する。本日の上値メドは、3月15日の高値135円13銭、下値メドは、一目均衡表の雲下限や20MAが位置する水準である132円20銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.10.30
ドル円 基本は明日以降の材料にらみ、レンジ取引か(10/30夕)
東京市場はレンジ取引。153円台前半、40ポイントほどの小動きだった。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.10.30
ドル円、153円台前半で方向感に欠ける動き (10/30午前)
30日午前の東京市場でドル円は153円台前半でのもみ合いに終始。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2024.10.30
ドル円見通し 衆院選後の円安一服、153円台中心で揉み合う(24/10/30)
ドル円は28日の高安レンジ内で一段高状態を維持して推移している。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2023.04.12
ドル続伸期待も、米消費者物価を注視(4/12夕)
12日の東京市場はドルが小じっかり。3月15日以来の一時134円台を記録する局面も観測されていた。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。