ドル円111円台、日経平均大幅続落の中、小幅反発(10/5午前)

5日午前の東京市場でドル円は小幅に反発。

ドル円111円台、日経平均大幅続落の中、小幅反発(10/5午前)

ドル円111円台、日経平均大幅続落の中、小幅反発

5日午前の東京市場でドル円は小幅に反発。昨晩海外市場で、株価の軟調や米政府の債務上限問題の不透明感から一時110.82まで押し戻された流れを受け、朝方110.93で寄り付いたドル円は、序盤は寄り付きレベルで横ばい推移しました。その後は特段の材料もないままに小幅反発して111円台を回復するも、振れ幅は小さく、上値も111.13どまり。東京時間正午現在は111.10レベルで取引されています。
日経平均株価は大幅下落、前日の海外株安や、岸田新総理大臣が金融所得への課税強化方針を打ち出したことが嫌気されて売りが先行、下げ幅は一時980円を超えました。その後小幅に買い戻されましたが、戻りは限定的で、結局786円安で午前の取引を終了しています。

テクニカルにはドル円は、上昇に追いついてきた転換線(110.92)を足掛かりにした形で反発しています。上方向は9/30高値112.08がターゲット。下方向は転換線を下抜けた場合には直近安値109.12からの上昇分の半値戻し110.60や8月から続いたレンジ相場上限の110.46、21日移動平均線(110.34レベル)とサポートは厚そうです。

米長期金利の上昇傾向からの株安が続く中、所得再配分に力点を置く岸田首相の政策を嫌気して、新政権の船出を株式市場が売りで出迎えた形となったのは、「経済重視」を旗印に総裁選を戦った岸田首相にとって皮肉な結果といえるかもしれません。今のところ為替市場の反応は限定的ですが、このままスパイラル的な世界株安の流れが続く可能性もあり、しばらく株価動向からは目が離せない状況です。

ドル円111円台、日経平均大幅続落の中、小幅反発

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