ドル円109円台後半でもみ合い(7/15午前)

15日午前の東京市場でドル円は続落。

ドル円109円台後半でもみ合い(7/15午前)

ドル円109円台後半でもみ合い

15日午前の東京市場でドル円は続落。パウエル議長の議会証言で円高が進行した流れを受け、朝方109.97で取引が始まったドル円は一時110円台を回復したもの滞空時間は短く、109.82まで反落した後、東京時間正午現在は109.86レベルで取引されています。
午前中、中国の7-9期のGDPが発表され、前年比7.9%と前回18.3%から減速。同時に発表された6月小売売上高や、鉱工業生産も高水準ながら前回からは減速する結果となっていますが、株・為替等の市場への影響は限定的でした。
日経平均株価は、米主要株価指数がまちまちで終了したことから前日終値付近で始まりましたが、国内でコロナ変異種の感染が拡大していることや円高進行などを嫌気して、徐々に売りが優勢となり、264円安で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、注目された下院金融委員会での証言で、パウエルFRB議長はインフレ率について「今後数か月は高止まりする可能性が高い」としつつも、急激なインフレは一時的とする従来の立場を維持、経済の現状は、「回復してきてはいるものの、量的緩和縮小に踏み切る状況には程遠い」との見方を改めて示しました。ドル円は事前に公開された証言文書を受けてNY序盤から急落、110.50近辺から110円割れの水準に値を崩し、109.95レベルで東京時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は昨晩の急落で再び上昇チャネルを下放れ、90日線と21日線の間での推移。ドル買い地合いは弱まり、109.50-110.50のレンジ相場の様相が濃くなってきました。
本日も上院でパウエル議長の議会証言がありますが、基本的なトーンに変化はないものと思われ、しばらくは現レンジでの取引が続きそうです。

ドル円109円台後半でもみ合い

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