3. ドル円　想定外の雇用統計悪化で急落　(5/7夜)

ドル円　想定外の雇用統計悪化で急落　(5/7夜)

7日夜の海外市場で注目された米雇用統計は、非農業部門雇用者数が事前予想100万人増に対し26.6万人の増加と大幅に予想を下回り、想定外の悪化となりました。

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ドル円　想定外の雇用統計悪化で急落　(5/7夜)

ドル円　想定外の雇用統計悪化で急落

7日夜の海外市場で注目された4月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が事前予想100万人増に対し26.6万人の増加と大幅に予想を下回り、失業率も5.8%への改善予想が前月より0.1%上昇して6.1%といずれも想定外の悪化となりました。尚、平均時給は前月比で+0.7%と前月、事前予想を上回る数字が出ています。
これを受けて発表前1.56%台で推移していた米10年物国債利回りは発表後一時1.46%台まで急低下、ドル円は108.33まで急落しています。ユーロドルは1.2146にこちらも急上昇、ドル全面安の様相です。(22:00現在）

テクニカルにはドル円は一目均衡表の「雲」の中に突入、当面堅いサポートと思われた21日線を下回ってきています。ユーロドルは上昇基調を一層鮮明にし、4/29高値1.2150に迫る勢いで、久々の最重要指標でのサプライズの威力を見せつけた形です。
一方で米株先物の反応はあまり強くはありませんが、テーパリング観測後退を好感して上昇基調を維持しており、週末終値にかけての動きが注目されます。

いずれにせよ、インフレ率の上昇をある程度黙認するスタンスを示しているFRBにとってのもう一つの政策目標である「最大限の雇用の実現」が方向として悪化したことで、市場の米国テーパリング議論は大きく後退するものと思われます。

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