ドル円一時108円乗せ 早朝高値更新後は小幅反落 (3/5午前)

5日午前の東京市場でドル円は高値圏でもみ合い。

ドル円一時108円乗せ 早朝高値更新後は小幅反落 (3/5午前)

ドル円一時108円乗せ 早朝高値更新後は小幅反落

5日午前の東京市場でドル円は高値圏でもみ合い。昨晩海外市場ではパウエルFRB議長が講演で、現在の米長期金利の上昇について、強いけん制発言がなかったことが市場で容認ととらえられ、イベント後10年物米国債利回りは1.5%台に急上昇。主要株価指数は下落し、ドルは主要通貨に対して全面高の展開となりました。
ドル円もNY終盤に107.99まで上昇。そのままの流れで東京時間朝方に昨年7月以来となる108.01の高値をつけています。その後は小緩んだものの底堅く、東京時間正午現在は107.90レベルで取引されています。
日経平均は、昨晩長期金利の上昇にNYダウが3日続落したことを受けて、序盤から売りが先行、一時600円超下げた後、571円の大幅安で午前の取引を終了しています。

パウエル議長はWSJ主催のウェブイベントで講演、その中で、従来通り長期の金融緩和策継続をコミットし、加えて「債券市場の混乱が続けばFRBの目標達成が危ぶまれる」とも発言しましたが、長期金利上昇に対するより強い牽制発言を期待していた一部の市場参加者からは、「資産インフレを警戒した長期金利上昇容認」ととらえられる結果となりました。
ドル円は今週に入りドル買い材料に反応しやすくなっていたこともあり、米長期金利上昇に素直に反応して上昇した形ですが、東京時間に米長期金利が一旦低下したことから108円を維持できずに反落しています。ただ、昼にかけて再び米長期金利が上昇に転じており、午後も米金利の上昇が続けば再び108円を試すこととなりそうです。

テクニカルにはドル円は1月からの中期上昇トレンドの上限を上抜け、ドル買いが加速。昨年3月高値111.71から直近安値102.59までの下落の半値戻し107.15もクリアし、同61.8%戻しの108.23が当面のターゲットです。その水準を抜けるとそこから先は109円前後に200週移動平均があるものの、上記フィボナッチの76.4%戻し109.56まであまりレジスタンスらしいレジスタンスも見当たらず、ドル買いが加速する可能性も否定できません。
今晩は米雇用統計の発表を控えており、結果次第では混乱する株式市場で一層の株安の恐れもあり、波乱含みです。

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