嘘つきの度合い

Pathological Liar,という言葉がある。 病的な嘘つきとでもいったらよいのだろう。

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Pathological Liar

Pathological Liar,という言葉がある。
病的な嘘つきとでもいったらよいのだろう。
この種の人間は、嘘を嘘だと思ってしゃべっているのではなく、嘘が本当だと思いこんでしまう人たちである。自分が嘘をしゃべっているにもかかわらず、そのうちに本当だと思い込んでしまうのである。
ドナルド・トランプがその典型である。彼は自分が嘘つきだと思っていないのである。
ところが彼の周辺にいる人たちは彼の発言はほとんど全部嘘であることを知っており、それを公にする人もいる。始末に悪いのは、例えばイラク戦争に初めから反対していたというトランプの発言に対して、そうではない証拠のビデオを見せても、参ったと言わないことである。それがどうしたといった感じで、いやおれは最初から反対していたと強弁するのである。これはメディアの陰謀であるとか何とか理屈にならない理屈で強弁するのである。

より正直なのはトランプ?の逆説

これに比べるとクリントンも嘘つきだが、自分で嘘をついていることが分かっている。
こうなるとインテリであるクリントンは弱い。ディスインテリの代表であるトランプは
堂々と嘘をつく、クリントンは嘘を責められると、明らかにボディー・ラングエジ(身体のしぐさ)で委縮するのである。
一般のアメリカ人はそれを見て、クリントンとトランプのどちらがより正直だと思うかというPoll に対して50%はトランプ、35%がクリントンと答えるのである。
つまりトランプの方が正直だと感じる人が多いのだ。
発言が全部嘘の場合、聞き手の方は倫理観がマヒしてしまう。大部分が本当のことしか言わない人が、時々嘘を言うとこの人は嘘つきだということになる。
今次の大統領選挙はどちらがより嘘つきかというレベルで争うと、不思議なことにクリントンが負けてしまうのである。

嘘をつく能力が牽引力のトランプ

トランプのようにもともと嘘しかつかない人間に対する大衆の期待値は異常に低い。
従って、新たに嘘をついても誰も気にしない。クリントンは期待値が高いがゆえに、嘘をつくと彼女の評判が傷つくことになる。
皮肉だが現実はどうもそのようだ。だからと言ってトランプが異常に低い期待値を克服して大統領になるというのはないだろう。
しかしトランプの平気で嘘をつく能力がここまで彼を引っ張ってきた。
中身が全くない人間でもここまで大統領に近付くことができるというのは、一発勝負の大統領選挙の怖いところである。

クリントン有利の情勢に変化なし

選挙ウェブfive thirty eightによる最新の勝利の確率はクリントン69.2%、トランプ30.8%
で、依然としてクリントン有利の情勢には変化がない。賭け率もトランプ約30%でその辺が今のコンセンサスのようだ。

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