ニュージーランド 2019年第2・四半期失業率結果
本日朝方、NZの第2四半期失業率が発表され、結果は予想を大きく上回る好数値になりました。失業率は1Q 4.2%⇒2Q 3.9%になり、これは2008年6月末期以来の最低水準まで改善しています。すなわちNZの失業率はリーマンショック時まで戻したことになります。下図チャートを見るとトレンドとしての改善傾向が続き、赤い線(2008年6月末期)まで戻ったことが解ります。就業者数は前月・前年比共に予想を大きく上回りました。
また、労働コスト指数の賃金率は、調整済で前年同期比+2.1%、調整前で+3.1%の伸びになり、特に後者は2011年3月末期以来の上昇率になっています。
労働参加率は70.4%となり、前期比と同じで、2018年4Qの70.9%よりは悪化しています。
全般的には好結果といえます。明日の金融政策でどの様に捉えるのか注目されます。
NZの失業率
NZドル/米ドルは発表前1NZドル=0.6510〜15米ドル付近で推移していましたが、発表直後に0.6585〜90米ドルまで急騰して、現在は0.6550付近で推移しています。明日NZ中銀の金融政策が控えているので、失業率は好数値になりましたが上値追いが続きません。但し、0.6480米ドルのサポートは依然守り切っているので、NZドル安の中で戻り高をトライできる位置には踏み止まっています。現在の抵抗線0.6550〜60米ドルを越えて終われるかが、最初のポイントになっており、明日の政策結果次第になりそうです。
上値抵抗線は0.6600〜10、0.6660〜70米ドルにあり、後者を抜けて終われればNZドルは0.6480米ドルでトリプルボトムになります。下値サポートは0.6510、0.6470〜80米ドルで、後者抜けでトリプルボトム抜けになりますので、新たなNZドル安の底値模索相場になります。
(8月6日12:50、1NZドル=0.6550米ドル)
NZ失業率推移(青:季節調整済数値、黄:トレンド)
出所:NZ統計局:赤い線は2008年6 月末期をベースにした横線
関連記事
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2019.12.09
A$シカゴポジション(2019年12月3日現在)
2週間で約11,000枚のネットショート減になっています。例年通りクリスマスに向けてポジション調整をしています。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:山中 康司
2019.12.09
ユーロ週報 コンセンサス通りなら1.10の大台維持(12月第2週)
ユーロドルは1.11台を2度トライして上値では売りが見えた中で、金曜の強い米国雇用統計の数字に反応し、月曜NY市場前場の水準へと下押しして一週間を終えています。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:山中 康司
2019.12.09
ドル円見通し イベントが多く動きにくいが上値は重い(週報12月2週)
今週はいよいよ12月最大のイベント集中ウィークとなりますが、すべて週後半に予定されているため週前半は動きにくくなってきそうです。
-
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:橋本 光正
2019.08.05
ニュージーランド2019年第2四半期 雇用統計の予想(19/8/5)
8月6日、日本時間朝7時45分に発表予定です。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。