オーストラリア 10月失業率予想
(11月15日11時現在)
(1) 就業者数…移動平均線は横這いを継続しており、2016年よりは大きく改善していることが解ります。エコノミストは第4四半期最初の数値なので、消費関連を占う意味で重要な数値と分析しています。(黒い線はゼロ、○印は各年10月)
(2) 失業率…改善傾向にあるものの、5.6%の壁(黒い線)で依然横這っています。
16日発表予定の10月豪州失業率関連指標は就業者数の伸びが前月より若干減り、失業率自体は横這い予想になっています。
中銀見通しでは、今後2〜3年先雇用見通しは緩やかな改善を予想しています。但し、中銀が何度も指摘していますが、雇用改善が実質賃金増に結びつかない状況は変わっていません。
豪ドル/米ドルは、市場がほとんど注目していなかった第3四半期賃金指数が発表され、予想を下回る数値に豪ドル売りになっています。前期比は2Q+0.5%→3Q+0.5%(予想+0.7%)、前年比は2Q+1.9%→3Q+2.0%(予想+2.2%)で、決して悪い数値ではありませんが、中銀が注目している賃金でしたので、大きく反応した形です。
元々、豪ドルは弱含みの上、シカゴポジションが豪ドルロングに傾いているので、悪い数値には反応し易い状況になっています。
その豪ドルは0.7620米ドルのサポートを遂に切り、最初のサポート0.7560〜70米ドルまできています。ここを切れば0.7520米ドル、当面の底値とみられる0.7480〜90米ドルまでトライする勢いにあります。上値抵抗線は0.7620〜30米ドルになり、更に0.7670、0.7740〜50米ドルの順にあります。後者越えないと豪ドル弱い状態から脱却できません。明日の数値が悪いと豪ドルが売られ易く、かなり良い数値にならないと大きな買戻しが入り難い感じになっています。(1豪ドル=0.7578米ドル、11月15日11時15分現在)
(以上)
オーダー/ポジション状況
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