豪ドル/円、短期は“弱気”。中期は“強気”を維持。
先週はオーストラリア独自の注目材料がありませんでしたが、今週は17日に雇用統計発表を控えており、雇用市場が堅調さを維持するか注目されています(市場予想:失業率3.5%、新規雇用:+15千人)。先週は、米CPIが最大の注目材料でこれを注視する動きとなりましたが、結果は予想比でやや低かったものの、13カ月ぶりに前年比で上昇したことやコア指数の高止まり傾向が見られること、卸売物価指数も予想比高かったことから、金利が上昇してドルは全面高となっています。アメリカの引き締め策は最終段階に入ったと見られていますが、ドル金利の上昇傾向や、金融当局者の発言に揺れる展開となっています。一方オーストラリア経済は、失業率が歴史的な低水準にある一方で、景気先行きへの懸念が大きく、豪ドルは対米ドルで下落、対円でも上値を抑えられる展開となっています。
チャートを見ると、日足は3月に付けた86.06を基点として下値を切り上げる流れを維持していますが、この日足の下値抵抗が93.50-60にあり、これを割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、さらに92円を割り込んで終えた場合は90円方向への新たな下落リスクが生じます。一方上値は、6/19に付けた97.67を直近高値として上値を切り下げており、この日足の上値抵抗が95.70-80にありますが、96円台に乗せて終えれば短期トレンドが変化して上値余地が拡がり易くなります。日足の上値抵抗は94.60-70,95.20-30,95.70-80に、下値抵抗は93.50-60,92.00±10銭、90.40-50にあります。21日移動平均線は94.41にあり下値リスクが点灯中ですが、120日、200日線は92.06,91.91に位置しており、中期トレンドをサポートしています。
一方直近の週足は小陽線で終え、続落を食い止めていますが、上値を切り下げる流れに変わりなく下値リスクがより高い状態です。一方で下値も、3月に付けた86.06を基点として下値を切り上げる流れをかろうじて守っており、上値トライの可能性を残しています。この週足の下値抵抗は93.10-20にあります。値動きの収縮が認められることから一方向へ抜け出す可能性にも注意が必要です。96円超えの越週で一段の上昇へ。逆に93円を割り込んで越週した場合は、92.20-30の抵抗をトライする動きへ。さらに92円割れで越週した場合は90円方向への新たな下落が生じます。週足ベースで見た上値抵抗は95.80-90,97.70-80に、下値抵抗は93.00-10,92.20-30,90.00-10にあります。31週、62週移動平均線は91.85と92.63に位置しており中期トレンドをサポート中です。
8/11現在、31週移動平均線は91.85に、62週線は92.63にあり、中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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