このサイト「FX羅針盤」について
高金利通貨は売るべきときに売らなければいつかは相場につかまってしまう。
「高金利通貨は目をつぶってでも売らなければならない局面がある」
これがこのサイトのそもそもの発想です。
以前運営していたFX会社で取り扱っていたアイスランドクローナ(ISK)がアイスランドショックで取引できなくなったとき、すべてのポジションを強制決済せざるを得なくなりました。そのときふたを開けてみると顧客ポジションは一件の例外もなく対円でのアイスランドクローナ買いでした。当時15%強の金利のついていたアイスランドクローナを売るのは個人の投資家には難易度が高かった。この時以前より感じていたことが確信に変わりました。「高金利通貨やエマージング通貨は買いだけでは勝てない、売るべきときに売らなければいつかは負けてしまう。」でもそこに十分な情報はあるのか?「FX羅針盤」はこの時の考えから作られています。
FXの進展とともに急速に拡大したスワップ派の取引
為替の自由化でFXが個人投資家に広がって幅広く取引されるようになって約10年、その間に選択肢も広がり、いろいろな通貨の取引ができるようになるにつれ個人投資家の間には高金利通貨と円の金利差であるスワップ狙いを行う風潮が生まれました。
古くはオーストラリアドルやニュージーランドドル。そして次第にエマージング通過と呼ばれる南アフリカランドやトルコリラに拡大していきました。アイスランドクローナはその行き着く先だったと言えます。
しかしこれらの通貨に対する情報は少なく、分析も十分に提供されているとは言えません。
そのため金利差を狙ってFXを取引する人のなかには金利差を恃んでついつい取引を放置し、気がつくと金利差以上の為替差損を蒙っていたというケースも多いのではないでしょうか。
為替で本当に利益が出るのは高金利通貨売り?
そもそも英国中銀に対するポンド売りで利益を上げたジョージ・ソロスをはじめ、為替の取引で巨額の利益を上げた例は高金利通貨を金利を支払いながら売ったケースに多く見られます。そうでなくともいつかは売り戻さなければならないエマージング通貨の動きの鈍い買いポジションは、それだけでもプロの餌食になりかねない存在です。
金利差をとるキャリートレード自体は決して非合理的な取引ではありません。しかし、少なくとも状況に応じていったんはポジションを縮小したり、場合によっては売りに傾けたりするなどの操作なしには最終的な利益は見込めません。
「FX羅針盤」の提供情報
「FX羅針盤」は主要3通貨以外に比較的日本でFXの取引量が多いオーストラリアドル(A$)、ニュージーランドドル(N$)、トルコリラ(TRY)、南アフリカランド(ZAR)の情報提供に力を入れています。
通貨ペア別ページはこれらの通貨を擁する国の政治や経済の状況中期的な推移ができるだけ簡単に俯瞰できるように作りました。右側には円を置いていますのでそれぞれの要因を対比して比べてみてください。
有力執筆陣によるエマージング通貨情報と主要通貨情報
また、これらの通貨の短期分析はこれまで主要通貨の分析、予想等で実績のあるベテラン執筆者の皆さんにあえてお願いしています。そのため、ほかでは決して得られることのないエマージング通貨の詳細な分析を得ることができます。
もちろんエマージング通貨の動向は主要通貨の動向の影響を強く受けます。主要通貨についても頻度たかく「今」の相場の見方の提供を経験豊かなプロの執筆者の方にお願いしています。
「FX羅針盤」の目的
FXを取引するすべての人が本当に必要とする情報をとりわけ不足しているエマージング通貨の情報をできるだけ新鮮な形で届けること。それによって主要通貨以外のFX取引においても個人投資家が臨機応変に対応できる判断を助けること。
これが「FX羅針盤」の目的です。
利用上の注意・免責事項等
尚、利用上の注意点や免責事項についてはこちらをご覧ください。
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Edited by:若林 栄四
2024.08.23
2024年米国大統領選挙 2 (2024/8/23)
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