ドル円:12月8日のファンダメンタル分析
テーマ:「原油価格安、物価上昇の足かせに」
先週末のOPEC総会で減産が見送られました。
これを嫌気して原油価格は一時バレル37ドル台半ばへと下押ししました。
この水準は2008年のリーマンショック以来の低水準です。
原油価格の低迷には、大きく2つの意味があります。
1つ目は、原油価格は原油への需要と供給のバランスで値段が上下します。
その原油価格が低迷するという事は、需要<供給 なのです。
つまり需要が少ない=世界景気が良くないという事で、
景気が良くなければ物価が上昇する訳がないのです。
2つ目の意味は、産油国の多くが新興国であるという事です。
原油価格の低迷は、産油国である新興国の原油販売収入を直撃し景気低迷につながります。
新興国の景気が悪くなると新興国通貨は売り込まれ、リスク・オフの相場に火が付き
極端な場合、世界的な株安になってしまう危険性があります。
そこまではいかなくとも、原油価格の低迷は、基本的に物価上昇の足かせになってしまうので
要警戒です。
ドル円:12月8日のテクニカル分析
ポイント:123.00の底割れを回避できるか。
足元は123台が底固く、下値の根固めをしている時間と見ます。
下値目途は、123.00が節目としての支持。そして122.98には日足の一目均衡表の転換線、そして122.95には21日線があり、123.00近辺の支持は堅そうです。
上値目途は、直近の高値12月2日の高値123.66、その上は8月〜11月に推移した118〜121のレンジを上抜けた時の戻り高値11月18日の123.75を意識した流れでしょう。ここを上抜けた場合、124台を試し、8月23日の高値124.62が意識されます。
今日のレンジは、引き続き123.00~123.50と見ます。
オーダー/ポジション状況
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