金利差からは再び円安にバイアスか(6/17夕)

17日の東京市場はドルが反騰高。前日NYでは7日以来の131円台を記録していたが、本日東京では一時134円台までの戻りをみせている。

金利差からは再び円安にバイアスか(6/17夕)

金利差からは再び円安にバイアスか

〇本日のドル円、ドルが反騰高、132.20-25で寄りつき一時134円半ばを示現
〇昨日スイス中銀が想定外の利上げを実施、本日日銀は「政策金利の現状維持」を発表
〇6/15高値135.58から昨日131円半ばまで4円を超え下落するも、本日下げ幅の7割以上戻す
〇早ければ来週にも、金利差に着目したドル買い・円売りの動きが再燃の可能性
〇本日欧米時間のドル/円予想レンジは133.60-135.10、ドル高・円安方向は134.70レベルが弱い抵抗
〇ドル安・円高方向は、133円半ばが下値メド

<< 東京市場の動き >>

17日の東京市場はドルが反騰高。前日NYでは7日以来の131円台を記録していたが、本日東京では一時134円台までの戻りをみせている。

ドル/円は132.20-25円で寄り付いたのち、日銀会合をにらみつつ緩やかな右肩上がり。1円程度上昇した133円台前半では一度上げ渋りの様相を呈するなか、日銀が「政策金利の現状維持」を発表。前後してかなり荒っぽい変動をたどるも、結果的に134円台へと値を上げ、さらに1円ほど高い134円半ばを示現している。その後は高値揉み合いのなか、16時現在では134.25円レベルで推移し、欧米市場を迎えていた。

一方、材料的に注視されていたものは、「各国金融政策」と「ウクライナ情勢」について。
前者は、昨日英中銀が0.25%の利上げに踏み切ったが、こちらはほぼ事前予想どおり。ただ、それに先立ちスイス中銀が2007年以来となる想定外の利上げを実施し、為替市場を一時パニックに陥れた。ちなみに、スイス/円は中銀の利上げを受けて134円台から137円台へと、一気に2円を超える上昇をたどっている。一方、日銀は本日東京時間の昼ごろに、政策決定会合の結果として「政策金利の現状維持」を発表。また、黒田日銀総裁はその後の会見で「必要な時点まで現行緩和を継続する」などと主張、従来からまったくブレない姿勢を示していた。

対して後者は、仏独伊とルーマニアの4ヵ国首脳がウクライナのキーウを訪問。ゼレンスキー大統領と会談を実施するなか、さらなる武器の提供など支援の継続を表明している。またドイツ首相によると、「ウクライナ大統領を今月G7サミットに招待」し、それについて出席するとの意思表明があったという。対してロシアサイドも、ラブロフ外相が7月7-8日に予定されているG20外相会議への出席を明らかに。双方の外交戦略も活発化しているようだ。

<< 欧米市場の見通し >>

ドル/円は、かなり摩訶不思議な動きで判断に迷う格好だ。15日に記録した135.58円を高値に昨日は131円半ばまで4円を超える下げを記録し、これで短期的には調整局面入りは確実。目先の上値トライもようやくピークアウトしたと思っていたのだが、前述したように本日東京では134円台までの逆行高。まだまだ予断を許さない。ただ、仮に調整局面入りだったとしても価格ではなく時間、昨日安値131円半ばを簡単に割り込むことはないだろう。
日米英そしてスイスと、今週は中銀による金融政策が発表されるなか、日銀の異質な対応がさらに鮮明となったことは間違いない。あのスイス中銀まで利上げに踏み切り、ブルームバーグでは「ハト派的な日銀にも政策変更観測」と事前に報じていたが、結果として目立った変化はうかがえなかった。いずれにしても、今週は各国の金融政策をめぐり、ドル/円をはじめとする取引でかなり傷ついた向きが多いようで、本日欧米時間は一時的な休戦か。ただ素直に解釈すれば、早ければ来週にも金利差に着目したドル買い・円売りの動きが再燃しても不思議はないのだろう。

テクニカルに見た場合、135.58円を高値に一時131円半ばまで4円を超える下げを記録したドル/円だったが、本稿執筆段階では134円台。つまり、直近下げ幅の7割以上戻してきた計算になる。上記のフィボナッチではすでに76.4%戻しにあたる134.60-65円しか上方向のメドはなく抜ければ100%戻し、135円台回復も否定できない。
それに対するサポートは、取り敢えず133円台前後だが、下回っても底堅く大崩れは予想しにくい。

一方、本日は米経済指標として、5月の鉱工業生産や同設備稼働率などが発表されるほか、パウエルFRB議長によるイベント挨拶などが実施される予定だ。また、本日ではなく週末の話だが、フランス下院選第2回投票の結果を来週初の波乱要因として警戒する声も聞かれていた。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは133.60-135.10円。ドル高・円安方向はフィボナッチポイントも近い134.70円レベルが弱い抵抗。超えると再び135円乗せも。
対するドル安・円高方向は、日銀会合前後に推移していた133円半ばが一応の下値メド。ただ、割り込んでもそれほど大きく下げる展開は予想しにくい。

金利差からは再び円安にバイアスか

ドル円日足


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