NZの4月貿易収支結果（5月24日公表分
NZの4月貿易収支は＋4.34億NZドルとなり、予想（＋4.5億NZドル）を若干下回る数値になりました。
3月分は当初の＋9.22億NZドル⇒＋8.24億NZドルに下方修正されましたので、この分を加味すると実質は＋3.36億NZドルの黒字となります。
NZの貿易収支（青：貿易収支、オレンジは3ヶ月移動平均線、赤はゼロ）
移動平均線が2018年10月以降、大きく上昇しています。
NZ統計局は3月の輸出は記録的な水準で、4月も引き続きそれに準じているとコメントしています。
2017年1月から各月の輸出（青）・輸入（オレンジ）
輸出は、今回の輸出額を基準に青の横線を引いています。また、輸入増は内需好調を示しているので、今年2月以降は右肩上がりに転じています。因みに前年同月である2018年4月は輸出49.67億NZドル、輸入47.67億NZドルでした。
輸出は中国向けの輸出額が年間で150億NZドルを始めて越えました。これは牛肉と羊肉、日用品が大半を占めています。従い、品目は米中貿易問題に抵触するものではないので、影響度合いは少ないかもしれません。
NZドル/米ドルの為替相場は、ほぼ予想通りの数値に、発表前後はほとんど動かず、
10時過ぎから僅か10ピップス程度NZドルが売られています。これは昨日のNY市場で米金利軟化によるNZドルの買い戻しが入り、約45ピップスNZドル高になったための調整売りと思われます。
依然として、0.6400〜0.6550米ドルのNZドル安トレンドは維持されており、今日の高値も0.6526米ドルまでになっています。このトレンドラインは1週間で30〜40ピップス下がるので、再来週には0.65米ドル付近まで下がってきますが、来週以降再度NZドルの下値トライするのか、米金利軟化が続き米ドル売りになり0.6550米ドルの抵抗線を試すのか注目されます。尚、サポートは0.6460、0.6420米ドルにあります。
（5月24日11時22分、1NZドル＝0.6518ドル）
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