東京市場のドルは154円台での小動き、海外時間でも材料難で小動き推移か(24/11/19)

【本日の東京市場】

東京時間（日本時間8時から15時）のドル・円は、加藤勝信財務大臣の口先介入などもあったが、154円台での小動き推移となった。

昨晩の海外時間では、日銀の早期追加利上げ観測の後退で円売りが優勢となったのち、米国長期金利が4.41％ほどまで低下、ドル売りが優勢となり154円台半ばで推移した。

東京時間では、加藤財務大臣が「行き過ぎた動きには適切な対応を取る、為替相場はファンダメンタルズを反映し安定推移が重要」「投機的な動きを含めて極めて高い緊張感を持って注視、9月末以降急激な動きが見られる」と発言。目立った円安けん制発言ではなかったが、ドルは154円台半ばでのもみ合いとなった。

ドル・円（日本時間8時―15時）
始値：154円66銭
高値：154円66銭
安値：153円95銭
終値：154円42銭　

ユーロ・円（日本時間8時―15時）
始値：163円91銭
高値：163円92銭
安値：163円12銭
終値：163円44銭

豪ドル・円（日本時間8時―15時）
始値： 100円64銭
高値： 100円65銭
安値： 100円16銭
終値： 100円47銭

ポンド・円（日本時間8時―15時）
始値：196円10銭
高値：196円12銭
安値：195円22銭
終値：195円64銭

日経平均（日本時間9時―15時30分）
始値：38396円72銭
高値：38560円10銭
安値：38246円36銭
終値：38414円43銭（前日比＋193円58銭）

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

17時45分、欧、エルダーソンECB理事がイベント講演
18時00分、欧、ミュラー・エストニア中銀総裁が会見
19時00分、英、ベイリー英中銀総裁などが財務委員会に出席
19時00分、欧、パネッタ伊中銀総裁が講演
22時30分、米、10月住宅着工件数、前回：135.4万件、市場予想：134.2万件
27時10分、米、シュミッド・カンザスシティ連銀総裁が講演

※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

本日の海外時間は、日米ともに積極的に売買を手掛ける材料難のため小動き推移となりそうだ。株式市場では半導体大手エヌビディアの決算発表を見極めたいとするムードが強まっているほか、今晩は目立った経済指標の発表は予定されていないことなどから、ドルは154円台でのもみ合いを想定する。

午前中、加藤財務大臣が行った為替に対する発言は、さほど強い口先介入の内容ではなかった。今週に入ってのドルは小動き推移だったことから、このタイミングでの発言は「？」といった印象だ。ドルインデックスは14日に23年10月以来の106.99水準まで上昇したが、先週末以降、上げ一服となっている。米金利上昇も止まっており、日米金利差の拡大を背景としたドル高円安の動きは一巡した状況にある。

日足の一目均衡表では、転換線、基準線ともに上向きでトレンドは強いが、転換線水準まで調整しており、テクニカル面でも上げ一服といった状況にある。15日にやや大きい陰線を残したことから、右肩上がりの強いトレンドは一巡した可能性もあろう。

今晩の海外時間では、東京時間同様、方向感に乏しい展開となりそうだ。上値メドは155円10銭、下値メドは154円10銭とする。