ドル円153円付近、イベント通過後の週末は小動き (11/8午前)

8日午前の東京市場でドル円は153円を挟んでの小動き。

ドル円153円付近、イベント通過後の週末は小動き (11/8午前)

ドル円153円付近、イベント通過後の週末は小動き

8日午前の東京市場で、ドル円は153円を挟んでの小動き。朝方、152.86レベルで取引の始まったドル円は、序盤からじりじりと値を上げる展開となり、10時半ごろに高値153.37をつけましたが、時間外の米長期金利が低下に転じたことで反落。153円付近まで押し戻され、東京時間正午現在は153.14付近での取引です。正午前には加藤財務相から為替市場に関し、「極めて高い緊張感をもって注視する」等の発言がありましたが、特段急伸場面でなかったこともあり、為替市場への影響は限定的でした。

日経平均株価は、昨晩米市場でナスダック総合指数が大きく上昇した流れを受け、半導体銘柄等中心に買いが先行し、序盤の上げ幅は400円を超えました。しかし、寄り付き後は利食い売りが優勢となり、徐々に上げ幅を縮小。ただ、午前中マイナス圏転落は回避し、133円高で午前の取引を終了しています。

注目された未明のFOMC結果公表で、FRBは市場予想通り0.25%の政策金利引き下げを実施。パウエル議長の記者会見では、大統領選の結果と金融政策は無関係であること、今後の金融政策はデータ次第であること等が確認されました。「家計がインフレに苦しんでいる中、何故利下げを行うのか?」との質問に対しては、引き続き抑制的な金融政策がとられているとの認識を示すなど、全体的にはさらなる利下げ余地があることを匂わせる内容でした。
FOMC結果公表前からの米長期金利の低下に、米国時間の序盤154円台前半から153円近辺に下げていたドル円は、会見中に一時152.70まで一段安し、152.91レベルでアジア時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は、昨晩の反落で、153円ちょうど付近の転換線レベルまで後退し、ややドル買い地合いが弱まっています。一方で、ドル円が現状の水準を終値まで維持した場合には、本日、21日線と200日線のゴールデンクロスが151.70付近で成立しそうであり、ドル円のサポート材料となっています。 

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ドル円日足

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