ドル円、タカ派な米FOMCを経て年初来高値を再び更新。心理的節目148円を明確に突破(9/21朝)

20日(水)のドル円相場は堅調な値動き。

ドル円、タカ派な米FOMCを経て年初来高値を再び更新。心理的節目148円を明確に突破(9/21朝)

ドル円、タカ派な米FOMCを経て年初来高値を再び更新。心理的節目148円を明確に突破

〇ドル円、FOMC前に148.17まで上昇後米国時間にかけ一旦147.47まで反落
〇FOMCでは年内追加利上げと、来年の利下げ幅の縮小が示され、米長期金利急上昇
〇パウエル議長のタカ派発言も加わり、ドル円は米国終盤にかけ、年初来高値148.30まで急伸
〇ユーロドル、FOMCの結果受け1.0650まで急落
〇ドル円、下位足から上位足まで、主要テクニカルポイントの上側で推移、買いシグナルも継続
〇ファンダメンタルズも米FRBによる金融引き締め長期化観測強まり、ドル円をサポート
〇ドル買い・円売りトレンドの継続をメインシナリオとして予想
〇本日の予想レンジ:147.50ー149.00

海外時間のレビュー

20日(水)のドル円相場は堅調な値動き。(1)公表相場決定にかけてのドル買い・円売り(5・10日要因)や、(2)日米金融政策格差に着目したドル買い・円売り、(3)直近高値突破に伴う仕掛け的なドル買い・円売りが支援材料となり、欧州時間朝方にかけて、一時148.17まで上昇しました。しかし、売り一巡後に下げ渋ると、(4)政府・当局による介入警戒感の高まりや、(5)米FOMCを控えたポジション調整が重石となり、米国時間午後(日本時間9/21深夜2時過ぎ)にかけて、安値147.47まで反落しました。

もっとも、売り一巡後に下げ渋ると、(6)注目された米FOMCで年内追加利上げの可能性が残されたこと(米FRBは政策金利を2会合ぶりに据え置いたものの、同時に公表したSEPの中で19人中12人が年内あと1回の追加利上げを予想)や、(7)来年の利下げ幅の縮小が示されたこと(2024年末時点の中央値が前回の4.6%から5.1%へ大幅上方修正→2023年末時点の中央値が5.6%なので、来年の利下げ幅の予想値が100bpから50bpに大幅縮小)、(8)パウエルFRB議長による「年内2回の会合であと1回の利上げの見込み」「経済活動の力強さが金利引き上げを必要とする主な理由」「米国経済が予想より強ければさらに行動する必要がある」とのタカ派的な発言、(9)上記6、7、8を背景とした米長期金利の急上昇が支援材料となり、米国時間終盤にかけて、年初来高値148.30(昨年11/4以来の高値圏)まで急伸しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間9/21午前5時10分現在)では、148.29前後で推移しております。

20日(水)のユーロドル相場は冴えない動き。(1)米FOMCを控えたポジション調整(米金利低下に伴うドル売り圧力)や、(2)欧州株の堅調推移が支援材料となり、米国時間午前にかけて、高値1.0737まで上昇しました。しかし、買い一巡後に伸び悩むと、(3)米FOMCのタカ派的な結果や、(4)パウエルFRB議長によるタカ派的な発言、(5)上記3、4を背景とした米長期金利の急上昇が重石となり、米国時間午後にかけて、安値1.0650まで急落しました。引けにかけて小反発するも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間9/21午前5時10分現在)では、1.0653前後で推移しております。

本日の見通し

ドル円は米FOMC通過後に年初来高値を更新するなど、力強い動きが続いています。下位足から上位足に至る全てのローソク足が主要テクニカルポイントの上側で推移していることや、強い買いシグナルを示唆する「一目均衡表三役好転」「強気のパーフェクトオーダー」「ダウ理論の上昇トレンド」が成立していること等を踏まえると、テクニカル的に見て、地合いは極めて強いと判断できます。また、ファンダメンタルズ的に見ても、(1)米FRBによる金融引き締め長期化観測(米FOMCで年内あと1回の追加利上げが示唆された他、来年の利下げ幅もこれまでの100bpから50bpへ急縮小→米FRBが金融引き締めの終了に慎重な姿勢を明確化)や、(2)日銀による金融緩和の継続観測、(3)上記1、2を背景とした日米金利差拡大とそれに伴う円キャリートレードの継続期待など、ドル円相場の続伸を連想させる材料が揃っています。

政府・当局による介入警戒感(昨日はイエレン米財務長官より「円安を抑えるための為替介入は過度な変動をならす場合であれば理解できる」との考えが示された他、神田財務官からも「為替相場について米当局と日ごろから極めて緊密に意思疎通している」「行き過ぎた変動に対して適切な対応をあらゆる手段を排除せずに取る」との発言あり)が上値を抑制する可能性があるものの、昨年10月に記録した高値151.95を上抜けるまでは実弾介入に踏み切ることは難しいと考えられるため、当方では引き続き、ドル買い・円売りトレンドの継続をメインシナリオとして予想いたします(目先は昨年10/31に記録した高値148.86を試すシナリオを想定)。

尚、本日は米4ー6月期経常収支や、米9月フィラデルフィア連銀景況指数、米新規失業保険申請件数、米8月中古住宅販売件数、米8月景気先行指数など、複数の米経済指標が予定されているものの、重要イベント(日銀金融政策決定会合)を前に様子見ムードも強まり易く、大きな動きには繋がらないと予想されます(じり高推移を想定)。

本日の予想レンジ:147.50ー149.00

注:ポイント要約は編集部

ドル円、タカ派な米FOMCを経て年初来高値を再び更新。心理的節目148円を明確に突破

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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