欧州中央銀行(ECB)10月28・29日付金融会合に関する記者発表(20/11/27)

2020年11月26日木曜日に公表されました。

欧州中央銀行(ECB)10月28・29日付金融会合に関する記者発表(20/11/27)

欧州中央銀行(ECB)10月28・29日付金融会合に関する記者発表

昨日、10月28日・29日に開催されたECB金融政策会合に関する議事内容が公表されました。内容のごく一部の抜粋と会合後に行われたラガルド総裁の記者会見の一部抜粋を記載します。

(ECBの10月28日・29日会合)

入手したデータや調査結果をみると、ユーロ圏経済の回復は予想より急速にそのモメンタムを失っていることを知らせている。一部で、かつデコボコはしていたが、第3四半期の強いリバウンド後、 COVID-19の増加やそれに関連して封じ込め手段を強めたことで活動に重石となり、直近の見通しでははっきり悪化となってしまった。製造業部門の活動は回復を続けている一方で、社会活動や移動に対して新たな制限の影響を最も受けるサービス部門は目に見えて減速した。財政政策が家計や企業を下支えしているけれども、消費者はパンデミックや雇用と所得に対する結果について慎重となっている。加えて、より脆弱なバランスシートや経済の先行き見通しに関する不確実性の増加が企業投資に重石となっている。先を見ると、パンデミックの進展に関連した不確実性が労働市場、消費、投資の回復力を削ぐ一方、ユーロ圏経済は引き続き好ましい金融情勢や拡張的な財政スタンスによって支え続けられるだろう。

(ラガルドECB総裁記者会見の一部抜粋)

@ 入手している情報を見ると、ユーロ圏の経済回復が予想よりも急速に勢いを失っていることを示唆している。夏頃は一部やデコボコはあったものの経済活動には強い反発があった。
A 全般的にユーロ圏の成長見通しを取り巻くリスクは下方に傾いている。この大部分は最近のCovid-19感染の再拡大である。
B 最近の物価圧力は、低賃金圧力、ユーロの為替レート高に加え、弱い需要…特に観光業やそれに関連した部門…により抑え込まれるだろう。
C (質疑に対する応答で)我々が合意している認識や了解では、我々全員が次回の運営審議会で必要な行動を取り、我々の手段を再調整する必要があるとみている。チーム、委員会、そしてスタッフのメンバーは、既にこの再調整課題についての作業に入っている。この再調整課題は我々の手段全てに関連している。

D (第4四半期のGDP予想は+3.1%ですか?あまりに楽観的と思っていますか?第4四半期には2桁のマイナスリスクがあると思いますか?)ご承知の通り、明日第3四半期のGDPが発表され、上方で驚くかもしれません。(注:結果は前期比ベースで予想9.4%に対して12.7%でした)一方で、我々は第4四半期の数値が下がるだろうとかなり確信しています。それは11月の数値が非常にネガティブになるとみています。(以下略)第4四半期がマイナスになるか?の質問に関しては現状では解りません。(以下略)

(以上)
(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。尚、文中の(注)部分は原文にはなく加筆しました。
出所:ECB HPから

下図はユーロ円の月足です。2015年1月高値からの抵抗線Aは128円00銭まで下りてきました。一方で、2016年底値からのBは115円70銭にあります。長期に亘り3角保合いの収斂を継続しています。またここ5ヶ月はC(=126円60銭)とD(=121円20銭)で横這っています。来週月曜日に月足が完成しますが、このままでいけば包み陽線になりそうです。10月陰線の寄り値が123円63銭ですので、11月30日のNY終値がここより上か下を注目し、もし上ならCまでトライの可能性を残します。逆に下の場合は上ヒゲが長くなり、D方向の動きが強まりそうです。

欧州中央銀行(ECB)10月28・29日付金融会合に関する記者発表

(11月27日14:40、1ユーロ=123円95銭)

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