米感謝祭でNY休場、基本はレンジ取引か
〇ドル円、米感謝祭でNYが休場が影響してか104.25-50といった値動きで方向性が乏しい
〇新型コロナ世界死者数が140万人を突破、感染者数も6000万人を越える
〇新型コロナのワクチン開発に期待、早期使用も取り沙汰され株式市場では好感されているがやや拙速か
〇本日はNYが休場、経済指標や要人による講演などもない為、目立つ要因はなしか
〇本日欧米時間のドル/円予想レンジ104.00-104.60
<< 東京市場の動き >>
26日の東京市場は、レンジ取引。米感謝祭でNYが休場となることも影響してか、総じて動意は乏しい。25ポイント程度のレンジで一進一退に終始している。
ドル/円は104.40-45円で寄り付いたものの、上下ともに攻めにくくレンジ相場に。104.25-50円といった値動きで方向性も乏しい。日経平均株価は終値ベースでも200円を超えるなど、大きく上昇したものの、為替市場への影響は限定的だった。16時現在では104.35円前後で推移し、欧米時間を迎えている。
なお、値幅そのものは狭いが、南アのランドが小じっかり。対円では前日示現した戻り高値に面合わせするなど、高原推移をたどっていた。
一方、材料的に注視されていたものは、「新型コロナ」と「米大統領選」について。
前者は、米ジョンズ・ホプキンス大学による集計結果として、前日に新型コロナの世界死者数が140万人を突破したことが明らかになるなか、今度は世界の感染者数がついに6000万人を超えたと発表されている。ただ、新型ワクチン開発への期待もあってか、ロイターが「米ホワイトハウス、欧州諸国などに対する渡航制限の解除を検討」と報じるなど、かつてのように悲観一辺倒という感じではなくなっているようだ。
対して後者は、これまで沈黙を貫いてきた中国の習国家主席が、米民主党のバイデン氏に対しようやく「大統領選で勝利を確実にしたことへの祝辞を送った」と発表されている。そうしたなか、ロイターは政権移行チームが「経済チームの陣容や他の要職の候補を、来週発表する計画」としたほか、「米国務省が政権移行プロセスを開始したと職員に通知し、次期政権への移行を支援するチームを設置した」とも報じていた。依然として抵抗を続けるトランプ氏だが、一方で既成事実はさらに積み上げられている。
<< 欧米市場の見通し >>
再三再四取り上げているように、このあとのNY市場は米感謝祭で休場となる。積極的な取引が見送られるだけでなく、欧州市場についても波及的効果から売買は原則として手控えムードか。「薄商い=荒れ模様」の展開にも一応要注意だが、基本的には狭いレンジ内での変動が続く公算が大きいだろう。
そうしたなか、材料的に注視されているものは、引き続き新型コロナの感染拡大とワクチン開発について。後者であるワクチンについては開発期待に加え、早期使用観測も取り沙汰され、株式市場などで大いに好感されているものの、やや拙速という気もしないではない。フランスや英国、米国などがクリスマスをにらみ、規制緩和に動き始めていることから、今後目に見える形で感染拡大が観測されれば再び失望売りに押される局面があっても不思議はなさそうだ。
テクニカルに見た場合、ドル/円は底堅さを維持しているものの、上値も重い。ここ数日は104円台での推移、それも104円半ば±30ポイント程度のレンジを形成している感がある。まずは、足もとの50-60ポイントレンジをめぐる攻防が注視されよう。なお、上抜ければ105円台回復、下方向にブレークするなら103.66円の直近安値を意識した展開か。
材料的に見た場合、中長期的には「米中の対立」やそれだけにとどまらない「中国情勢」、「北朝鮮情勢」、「英国情勢」、「イラン情勢」、「新型コロナウイルス再拡大とワクチン開発」、「就任確実のバイデン新大統領による米政権人事と政権運営」、「トルコ情勢」−−などが注視されている。
一方、本日の材料としては、NYが感謝祭で休場ということもあり、目立った要因はうかがえない。経済指標の発表や要人による講演なども、とくには予定されていないようだ。また、英国や欧州などについても材料は乏しく、全般的に手掛かり材料難となっている。
そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは104.00-104.60円。24日高値の104.76円が最初の抵抗だが、本日だけに限ればそのレベルに届くかどうかといったところ。ただ超えれば、105円台回復も否定出来ない。
対するドル安・円高方向は、短期的にはこれまで抵抗だった104.20円レベルが今度はサポートとして意識されている感もある。そんな104.15-20円をしっかり下回ると104円割れトライ、103.66円が次のターゲットか。
ドル円日足
注:ポイント要約は編集部
オーダー/ポジション状況
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