ユーロドル欧州株軟調スタートで21日移動平均線割れまで後退
28日の東京市場でユーロドルは横ばい後に急落。昨日NY終盤に1.18を割り込んだ後、東京時間日中は1.1780を軸とした横ばいに終始しましたが、夕刻欧州勢参入後、弱持ち合いの米株先物が再び下落に転じ、欧州主要株式市場も軟調に始まると、リスク回避のドル買いにユーロドルは値を下げ、東京時間17:30現在は1.17台半ばへと下げ幅を広げています。
昨晩海外市場では米景気対策の遅れと欧米でのコロナ感染拡大という、連日同じテーマでのリスク回避の動きと株式市場の下げが止まらず、ユーロドルは1.1840から1.18割れの水準まで値を下げる動きとなりました。本日も東京時間は日経平均株価が小幅な下げに踏みとどまりましたが、独仏のロックダウンの拡大報道に序盤から欧州主要株価指数が軒並み2%を上回る下げ幅となっていて、一段とリスクセンチメントを悪化させています。
ドイツではメルケル首相が国内のバー、レストランの一か月休業を提案、フランスではマクロン大統領が本日新たな措置を発表する予定とされ、景気の先行きに対する危機感が強まっています。
テクニカルにはユーロドルは本日の下落で21日移動平均線を下抜けて、一目均衡表の「雲」の中に再び深く沈む形になっています。ユーロ売り地合いが強まっており、一旦は基準線のある1.1746を前に下げ止まった形ですが、本日の株価動向次第では、1.1690付近を上昇中の90日移動平均線を意識して1.17を試す動きともなりかねない状況です。
本日この後は21:30に米9月卸売在庫の発表があります。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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