NZの2020年第3・四半期消費者物価指数の予想
(日本時間2020年10月23日朝6時45分発表予定)
明日金曜日の早朝にNZの第3四半期消費者物価指数が発表されます。市場の予想は以下となっています。尚、NZは夏時間に入っていますので、前回よりも1時間早い発表となっています。
(今回発表予想)10月22日12時00分現在
消費者物価指数の四半期推移と3四半期移動平均
2020年2Qまで、黒い線の右側は今回‘20年3Qの予想値、赤は0%)
今回発表の2020年3Q・CPIは前期比+0.9%と大幅な反発予想になっています。他先進国ではまだ低インフレに悩んでいる中、そこそこの数値になっています。オレンジ色の移動平均線は、コロナウィルスの影響を受けた2Qを含んでも、やや右肩上がりになっています。相場への影響は、週初にやや下値リスクが高かったNZドルですので、予想レンジの上下限を越える数値になると影響が出そうです。(相場は下記ご参照ください)
また下図の年率ベースの変化を見ると、前回の2Qは予想を上回る前年比+1.5%となりましたが、中銀のインフレ目標値レンジでは中間点以下でした。今回予想も+1.7%ですので、まだインフレを気にするような数値ではないようです。また予想レンジ上限でも2%以下ですので、万一、2%超える様だと相場に影響がでそうです。
年率ベースの消費者物価指数と中銀インフレ目標値(1〜3%)
上図は今回の予想値を加味(黒い線より右が今回予想値、赤い両線は中銀インフレ目標値レンジ)
NZドル米ドルの相場は、今週月曜日のシカゴポジション252内で記した0.6570〜0.6880米ドルのNZドル高トレンドの下限を這うようにサポートを維持しているとしましたが、昨日は比較的大きな陽線が立ち、このトレンドラインの下限を維持しています。今週火曜日(シカゴ締日)に下ヒゲで20ピップス弱下抜けたので、トレンドラインのレンジを0.6555〜0.6880に引き直します。このトレンドライン内の0.6690に抵抗線があり、現在は0.6555〜0.6690レンジ内での推移になっています。NZドルが当面底割れを心配しないで上昇するには、0.67台乗せが必要になってきます。
現在のスポット0.6648〜50から見ると、上値は0.6690〜0.6700の抵抗線、下値は0.6610、0.6580、0.6550の順にサポートがあります。
(10月22日13時40分、1NZドル=0.6650米ドル)
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