トルコリラ円ショートコメント(2020年10月19日)

実際のレンジは安値が13.22レベル、高値が13.43レベルと、値幅こそ狭かったものの史上最安値もわずかに更新する一週間となりました。

トルコリラ円ショートコメント(2020年10月19日)

トルコリラ円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが「テクニカルなターゲット13.10レベルをサポートに、前週の高値圏13.60レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が13.22レベル、高値が13.43レベルと、値幅こそ狭かったものの史上最安値もわずかに更新する一週間となりました。

先週のトルコリラは、引き続き国内経済の低迷と隣国アゼルバイジャンとアルメニアとの間の紛争が重しとなっていますが、16日にはロシア製ミサイルS400の発射実験をした割にトルコリラは13.22を下回ることはありませんでした。ドルトルコリラで見ると7.96の手前で不自然な上値の抑えられ方をしていますので、当局がトルコリラを買い支えしていたと見られます。

今週は先週末のミサイル実験に対して欧州だけでなく米国からも非難の声が続きそうですし、トルコに対して制裁を行う可能性が高いバイデン前副大統領がリードする状況が続くとトルコリラの反発はなかなか考えにくいところです。

そして今週は注目のトルコ中銀の政策金利発表が22日に予定されています。コンセンサスでは今回は利上げを見込む向きが現状維持よりも多く、10月9日に実施したスワップレートの引き上げ幅が1.5%であったことから、政策金利も同様に10.25%から11.75%へと利上げが行われるという見方が多いようです。

ただ、史上最安値近辺で上値の重たい現在のトルコリラは、利上げを織り込んでの動きであるということを考えると利上げ後もトルコリラが反発する可能性はあまり高くないと見た方がよさそうです。

テクニカルにも見てみましょう。いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円ショートコメント

上値は以前から示しているレジスタンスラインと見ることも出来ますが、最近では同ラインよりも手前で売りが出て来ていることを考えると13.50が戻りの限界点というところです。いっぽうで下値はこちらも以前から上げている逆N波動を想定したターゲット13.10が視野に入ってきたと見ています。

今週はテクニカルなターゲット13.10レベルをサポートに、13.50レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

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