NZ/円、短期は“NZ強気”を維持。70円割れの越週で下値リスクが点灯。
17日に発表されたNZの4-6月期GDPは▼12.2%(前年比▼12.4%)と市場予想よりは良かったものの1987年の統計開始以来最大の落ち込みとなりました。また、前期の▼1.4%に続き2期連続のマイナス成長となりリセッション入りが確認されました。市場は発表直後にNZ売りの動きが強まりましたが、対米ドルで0.6700、対円でも70.00近辺にある強い下値抵抗を切り崩せずに反発に転じており、短期トレンドは“NZ強気”の流れに変化は認められません。
チャートを見ると、日足は9/2に付けた71.98を直近高値として上値を切り下げていますが、6/22に付けた68.11を基点として下値を切り上げる流れには変化なく、短期トレンドは“NZ強気”を維持しています。この日足の下値抵抗は69.00-10にあります。一方上値も、6/8に付けた71.66、7/23に付けた71.67、そして9/2に付けた71.98でトリプルトップを確認した可能性もあり、これらの抵抗を全て上抜けて終えるまでは上値余地も拡がり難い状態です。短期トレンドは“NZ強気”の流れにありますが、70円割れの越週か、69.50割れで終えた場合は下値リスクが点灯します。さらに69円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して、一段の下落に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は、71.10-20、71.90-00に、下値抵抗は70.40-50、70.00-10、69.50-60にあります。21日移動平均線は70.63に、120日、200日線は68.39、68.87に位置しており、短期トレンドは“NZ強気”の流れに変わりありません。
一方週足を見ると、先週足は陰線で終えましたが下ヒゲがやや長く、下値トライに失敗した形で終えています。今週も70.00-10の下値抵抗に跳ね返されて反発に転じています。また、3月に付けた59.51を基点として下値を切り上げる流れにも変化が認められません。この週足サポートは70.40-50にありますが、70円割れで越週した場合は下値リスクがやや高くなります。これを下抜けた場合でも69.00-10に日足の抵抗があり、これを割り込んで終えない限り、大幅続落にも繋がり難いと見られます。一方で、2017年7月に付けた83.91を基点として上値を切り下げる流れから上抜けておらず長期トレンドは74円台で越週しない限り“NZ弱気”の流れに変わりありません。今週の週足の上値抵抗は71.40-50、71.90-00に、下値抵抗70.40-50、70.00-10、69.50-60にあります。31週、62週移動平均線は67.95と68.99にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れを維持しています。
9/17現在31週移動平均線は67.95に62週線は68.99にあり、中期トレンドは“NZやや強気”を維持している。
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