ユーロドルFOMC挟み不安定な動き
〇ユーロドル期待外れのFOMCにドル買戻し強まり一時1.1738まで下落
〇ECB関係者のユーロ高牽制発言も加わり水準感つかめず乱高下
〇テクニカルには中期サポートラインを割り込みユーロ売り地合いに変化
〇目先サポートは1.1696の一目均衡表の「雲」上限、割り込むと1.15台まで下げ余地広がり要注意
17日の東京市場でユーロドルは荒れ模様。未明のFOMCおよびパウエル議長記者会見後の乱高下で一時1.1788まで下落、その後東京時間にはやや戻して1.18台前半で取引が始まりました。
しかし東京時間には逆に下値を拡大、昼過ぎに1.1738の安値をつけ夕刻にかけて再度上昇、一旦1.18台を回復した後東京時間19:00現在は1.1798レベルの取引です。
FOMCではジャクソンホールで発表された新たなインフレ目標を声明に織り込み、フォワードガイダンスの形で明確化しました。一方で、一部で期待されていた具体的追加緩和策への言及等はなく、内容的には既知のものでした。そのため全般的に思惑で売られていたドルに買い戻しが入る流れとなっています。
ただ、本日もECB関係者のユーロ高けん制発言が続いていることもあり、市場はやや均衡点を見つけるのに苦労している様子です。
テクニカルにはユーロドルは昨晩からの下落で21日線を大きく下放れ、かつ5月からのユーロドルの上昇をサポートしていた中期ラインを予想外に下抜ける動きとなっています。目先サポートは1.1696の一目均衡表の「雲」の上限、「雲」の中に入り下げ相場が鮮明となると、1.15台まで下げ余地が広がるため、注意が必要です。昨晩からの動きが一時的なオーバーシュートか、本格的なユーロ売り地合いに転じたか、慎重な見極めが必要です。
序盤の欧州主要株価指数はほぼ全面安。今晩この後は21:30に米新規失業保険申請件数、8月住宅着工件数、建設許可件数、9月フィラデルフィア連銀景況指数の発表があります。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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