豪州中銀議事要旨
(出所:豪州中銀HPから)
今回の議事要旨はこれまでと内容が大差ないので、為替中心に一部抜粋したものを和訳しています。
(議事要旨)
(為替について)
米ドルはここ数ヶ月以上に亘り、豪州ドルも含め、先進国通貨に対しては著しく弱くなった。その一部は、3月・4月に投資家がリスクオフを求め、一連の金融市場のボラティリティ高まりに関連して米ドル高となったポジションの巻き戻しも反映している。豪州ドルの上昇は、商品価格の上昇、とりわけ鉄鉱石価格の上昇と一致していた。メンバーは豪ドルがファンダメンタルズの決定要因に沿って上がったことを確認する一方、豪ドル安が豪州経済の回復に、より手助けとなるだろうことを確認した。
(現行の金融政策に関する状況把握)
メンバーは、豪州の堅固で、協調し、前例のない財政や金融政策による緩和がこの困難な時期の経済を下支えしていることを確認した。メンバーは豪州内の公共部門のバランスシートが強固であることを確認した。これは継続的支援の前提である。経済や労働市場の見通しにより、財政や金融支援がしばらくの間必要とされる可能性が高いと考えた。理事会は豪州内の雇用・収入・企業を支援する約束を確認した。より一層の金融政策が経済を支え続けると要求される限り、高度な緩和状態を維持することで合意した。
(金融政策)
理事会は3月19日に発表された以下の各要因を再確認した。
・キャッシュレートを0.25%目標とする
・豪州3年債のイールドを0.25%目標とする
・企業…とりわけ中小企業への信用を下支えするために期間もの資金調達機能を行う
・中銀の為替決済残高に対する付利を0.1%とする
理事会は3年国債のイールドが、中銀の目標とする完全雇用やインフレ目標に向かって進展がなされ、キャッシュレートが引き上げられる前にこのイールド目標を解除することが適切であると見做すまで、維持することを再確認した。理事会はまた完全雇用とインフレが中銀目標である2〜3%内に持続的に収まっていると確信するまでキャッシュレートを引き上げないことを再確認した。
(以上)
(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
豪ドル米ドル相場は議事録公表前は0.7270付近で推移していましたが、議事内容にこれまでの豪ドル高に対する懸念等の表現が見られないことで豪ドル買いが進み、高値は0.7336まで付けています。ここは昨日のシカゴポジション247内の0.7210〜0.7340レンジの上限に当たります。
下図は豪ドル米ドルの週足チャートです。高値を結んだA(=0.7475)とそこから下したB(=0.7180)とで豪ドル高トレンドを形成しています。そしてこのBはラインC(=0.7165)とほぼ同じレベルにあり、重要なサポートになっています。Cは右から4手前の大陽線の起点になっているところで、その後2.3手で陽線幅の下値を探る動きになっています。もしBとCを切れてしまうと、Dの横サポート0.7070、更にEの0.6960が視野に入ります。
上値は4手前の終値0.7365を越えないとレンジ上限までのトライは難しいと思われますが、議事録で豪ドル買いが出ており、その高値まで30〜40ピップスまで戻しています。今日はシカゴの締日なので、終値に注目します。
(2020年9月15日15時40分、1豪ドル=0.7325米ドル)
オーダー/ポジション状況
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