NZ/円、短期は“NZ強気”を維持。中期トレンドも強気。
今週はNZ独自の注目材料がない中、米追加経済対策の合意の遅れや先週末から米国株式市場で3指数が反落しており、リスクオフの動きが強まるスタートとなりましたが、NZドルは対米ドル、対円で小幅続落に留まっています。来週にFOMCを控えていることや、米国株式市場が調整的な下げに留まるか否かを見極めるまで、暫くは神経質な動きが続くと見られます。
チャートを見ると、日足は9/2に付けた71.98を直近高値として上値を切り下げており、72円超えトライに失敗していますが、6/22に付けた68.11を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドの変化は認められません。この日足の下値抵抗は69.00-10にあります。一方で、6/8に付けた71.66、7/23に付けた71.67、そして9/2に付けた71.98でトリプルトップの可能性が点灯しており、72円台で終えるまでは上値余地も拡がり難い状態です。短期トレンドは“NZ強気”の流れにありますが、69円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して、下値リスクが高くなります。日足の上値抵抗は、71.10-20、71.90-00、72.40-50に、下値抵抗は70.00-10、69.60-70、69.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は70.37、68.11、68.89に位置しており、短期トレンドは“NZ強気”の流れを変えていません。
一方週足を見ると、先週足は実体が小さい陽線引けとなり、小幅続伸となりましたが、上昇余力に欠けるもので、今週は反落しています。しかし、3月に付けた59.51を基点として下値を切り上げる流れには変化が認められず、この週足サポートは、今週は70.30-40にあり、実体ベースではこのレベルを守って推移しています。また、これを下抜けた場合でも69.90-00に一段と強い抵抗があり、今週の下値トライでもこれを下抜けきれずに押し戻されており、反転、上昇に転ずる可能性を残しています。
今週の週足の上値抵抗は71.50-60、72.00-10、72.80-90に、下値抵抗は70.30-40、69.90-00、にあります。70円割れで越週した場合は週足の形状が悪化して下値リスクが点灯します。さらに69.50割れの越週か、69円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。31週、62週移動平均線は67.94と69.01にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れを維持していますが、69円割れで越週した場合は、下値リスクが点灯します。逆に72円超えで越週した場合は上値余地がもう一段拡がり易くなりますが、73円台超えに長期的な上値抵抗が控えており、簡単には上抜けないでしょう。
9/10現在31週移動平均線は67.94に62週線は69.01にあり、中期トレンドは“NZやや強気”を維持している。
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